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青空へ白木蓮の斉唱す |
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指舐めておはる牡丹餅お中日 |
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巣立つ日の孫の胸元パールかな |
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がうがうと冬を連れ去り春来る |
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春一番窓越しに観る修羅場かな |
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三月の山河は水の光り出す |
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三月や何処も始まる田の準備 |
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三月や余命宣告伸びる月 |
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祝い事続く三月鉢を買う |
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三月や牛の顔さへのんびりし |
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寂しさを残し千羽の鳥帰る |
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群青に染まる大琵琶鳥帰る |
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鳥帰るはたきパタパタ転勤や |
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餌ひとつ持たず大空へ鳥帰る |
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黄八丈織る手の白さ鳥帰る |
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万物のうごめく影や水温む |
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水温む坂本城の穴太積 |
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術後すぐ介護申請水温む |
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南国の「キジー」銛(もり)突く水温む |
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田の端の小さな滝や水ぬるむ |
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青柳や寅さんの声どこからか |
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蔵元の看板かくす青柳 |
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ゆらり揺れ人かと竦む柳かな |
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雪解けて水面に揺るる猫柳 |
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道沿いに孤高の一本柳かな |
桜の開花ニュースがちらほらと聞かれるようになり、長かった冬ともようやく別れを告げる時が来ました。
少し遅れましたが、投稿作品がそろいましたので、お届します。 いつもの通り、互選四句で、特にお気に入りの句は特選とし、後の三句は並選として感想を添えてお送りください。締め切りは3月31日です。そのあとはすぐ4月の兼題をお願いします。ではお待ちしております。