番号 | 作 品 |
1 | 秋茄子の漬けの紫紺を母と愛づ |
2 | ドライブは稲穂の香りまといつつ |
3 | 鰯雲比良の山並み夕映へて |
4 | 色淡くたおたおゆるる帰り花 |
5 | ほっくりと立つや新米郷の味 |
6 | 台風や来るぞ来るぞとそれていき |
7 | 水澄むや杖を伸ばして木橋行く |
8 | 豊饒の黄泉の世界や虫すだく |
9 | 虫ちろり菜園の実の薄きかな |
10 | 名月と洗濯干して気付く窓 |
11 | 三世代いて焼く揚げる秋なすび |
12 | 秋茄子や素揚げて酢醤油黒光り |
13 | 秋茄子や妻にのこれる欲わずか |
14 | 秋茄子に生産者の名道の駅 |
15 | 水澄むや忍野の池の魚の群れ |
16 | 祭日や水澄む朝の庭仕事 |
17 | 水澄むや木地師の郷の木賊伸ぶ |
18 | 水澄みて猫と目の合う田舎道 |
19 | 台風の牙むき迫る夜の恐怖 |
20 | 台風や日程縮め帰路に着く |
21 | 台風のそれし安堵もちょっとの間 |
22 | 台風に夜通し吠えらる日曜日 |
23 | 縄文の遺跡や肥えた虫ばかり |
24 | 母の忌の縁者皆去り虫しぐれ |
25 | 気が付けば世は虫の音の大合唱 |
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9月の作品がそろいました。9月29日までに、4選句とその中から特選句一句選び、感想など一言お願いいたします。あて先はhaikude575@yahoo.co.jpです。
先日、急に牛郎さんの妹さんが天に召されたそうです。たて続けにご家族を天に送りどれほど気落ちされていることかと思います。どうか残されたご遺族の方々に、天からの慰めがありますようにとお祈りいたします。