・●萍漂子選
萍漂子選 【3.6.29.45.47.】
第30回 5句 選句・感想
3.油気の皿押しやりて冷奴
【感想】
サッパリした物が好きな私としては、まず冷や奴から箸をつけます。
暑かった日の晩酌には特に喉に気持ちのよいものです。
サッパリした物が好きな私としては、まず冷や奴から箸をつけます。
暑かった日の晩酌には特に喉に気持ちのよいものです。
6.あじさいや花の宇宙に水の粒
【感想】
ミクロコスモスは身のまわりに数多あります。この風景は私の目にも浮かびます。
ミクロコスモスは身のまわりに数多あります。この風景は私の目にも浮かびます。
29.自転車の灯火眩しき梅雨の闇
【感想】
梅雨にかぎらず、夜に自動車を運転しているとこのようなことを経験します。
しとしとと降る雨の中、フロントウィンドはいっそう乱反射していて普段とは違
う緊張感があるのでしょう。
梅雨にかぎらず、夜に自動車を運転しているとこのようなことを経験します。
しとしとと降る雨の中、フロントウィンドはいっそう乱反射していて普段とは違
う緊張感があるのでしょう。
45.田植え跡飲んでないのに千鳥足
【感想】
重たい土に足を取られ疲れると、そうなるのでしょうか。リズム感に惹かれます。
重たい土に足を取られ疲れると、そうなるのでしょうか。リズム感に惹かれます。
47.時を経て夢まぼろしの雪兎 花桐や薄紫は母の色
【感想】
高速道路の際で、久し振りに運良く見かけました。
母は普段から着物を好んで来ていました。よく覚えていませんが、
高速道路の際で、久し振りに運良く見かけました。
母は普段から着物を好んで来ていました。よく覚えていませんが、
紐など小物の色が薄紫だったと記憶しています。
山中に山桐の花を見つけた時、色が少ない時季だけにことさら美しく感じます。
山中に山桐の花を見つけた時、色が少ない時季だけにことさら美しく感じます。
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●その他、選句の過程で最後まで<気になった句>です。
19.梅雨空にただ悠然と鯉の群れ
【感想】
きっと大きな池なのでしょう。空との対比に感じ入りました。
きっと大きな池なのでしょう。空との対比に感じ入りました。
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●萍漂子の作品
10.●萍漂子
10.まる皿に鋭き角の冷奴 【萍漂子】
23.君去りて淋しき居間に挿す紫陽花 【萍漂子】
36.屋久島の友の便りに梅雨嵐 【萍漂子】