●J次郎2選【2 15 29 30】
2 津軽路は薄墨色や秋時雨
イメージですねえ(東海地方から見た勝手なイメージです)
もしかすると、平凡そのものの句、なのかもしれません。
しかし、その句からのイメージがぴったりと来るので
15 ぶどうの実屋根に落とした小鳥かな
これは、逆にイメージがぴったりと来ません。
最初は、小鳥の落とした葡萄の種が、芽を吹いて、実まで成りました。
なのかなあ・・・とイメージしたのですが
なんとなく違うだろうなあ・・と
それでも、最初の屋根に葡萄の葉っぱが茂っているイメージを買って
29 風上に金木犀の棲家かな
「棲家」という凄い字面のインパクトに負けました。
30 銀杏を拾う媼は腰伸ばし
「媼」の字に負けました。句そのものは、そんなに強くないのですが
媼が、わたしなんかよりもずっとずっと年上であることを感じさせます。
選外で気になった句は
5 しゃらしゃらと薄が揺れて人じゃらす
人じゃらす 、という新しい語感。ススキを大きなネコジャラシ
2 津軽路は薄墨色や秋時雨
イメージですねえ(東海地方から見た勝手なイメージです)
もしかすると、平凡そのものの句、なのかもしれません。
しかし、その句からのイメージがぴったりと来るので
15 ぶどうの実屋根に落とした小鳥かな
これは、逆にイメージがぴったりと来ません。
最初は、小鳥の落とした葡萄の種が、芽を吹いて、実まで成りました。
なのかなあ・・・とイメージしたのですが
なんとなく違うだろうなあ・・と
それでも、最初の屋根に葡萄の葉っぱが茂っているイメージを買って
29 風上に金木犀の棲家かな
「棲家」という凄い字面のインパクトに負けました。
30 銀杏を拾う媼は腰伸ばし
「媼」の字に負けました。句そのものは、そんなに強くないのですが
媼が、わたしなんかよりもずっとずっと年上であることを感じさせます。
選外で気になった句は
5 しゃらしゃらと薄が揺れて人じゃらす
人じゃらす 、という新しい語感。ススキを大きなネコジャラシ
と見立てたところ。そこに好感がもてるのですが上一の、
しゃらしゃら、が最適だったろうか。と考え込んでしまいました。
いつもあるのですね。先月も同じ句があったような気にさせ
られたので、選句外としました。
27 遠山に薄紅の色秋時雨
これは、2の薄墨色と対象をなす、秋色の句、といいたい
27 遠山に薄紅の色秋時雨
これは、2の薄墨色と対象をなす、秋色の句、といいたい
ところなのですが 薄紅から連想するのは、桜、桃、など
の春の色なのです。 雨を透かした紅葉の色はもう少し
暗めのおちついた色ではないでしょうか
イメージをもらって「盗作」です
「津軽路や、三味(しゃみ)の音色も、鼠(ねず)の雨」
「覚えなし、小鳥のくれた、葡萄かな」
「鍵開けば、金木犀の、両隣」
「銀杏の、並木車道に、媼出で」
「人じゃらす、薄の果ての、涸れ川原」
「遠山の、緋を流しだす、鼠(ねず)の雨」
イメージをもらって「盗作」です
「津軽路や、三味(しゃみ)の音色も、鼠(ねず)の雨」
「覚えなし、小鳥のくれた、葡萄かな」
「鍵開けば、金木犀の、両隣」
「銀杏の、並木車道に、媼出で」
「人じゃらす、薄の果ての、涸れ川原」
「遠山の、緋を流しだす、鼠(ねず)の雨」
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J次郎2さんの作品 (10月15日)
3 白々と秋時雨明け黒き道 【J次郎】
14.小鳥群る果実なる木の名も知らぬ 【J次郎】
25.家ひとつ解けて青空刷毛の雲 【J次郎】
14.小鳥群る果実なる木の名も知らぬ 【J次郎】
25.家ひとつ解けて青空刷毛の雲 【J次郎】