顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子選 第36回

●歌子選 【19,26.27.28.36.37】
19 栗のしぶ剥がす手捌き枯れた指
    栗ごはんって、かけた手間暇ほど
    おいしいわけじゃないけど、
    栗の数ほどに愛情が感じられます。
   
 26 履き慣れぬ長靴で剥く栗の毬
          栗拾いをした人にしだけわかる実感が
    よく表れてますね。
    

27 炊きすぎてひとりに余る栗ごはん
   季節の栗ご飯を炊いたはいいけど
   一人では食べきれません。冷凍にでもしたんでしょうか。
 
28 冬麗の渉禽漁る水面かな
   キンとした空気の漂う晴れた水辺で、
   サギでしょうか 千鳥でしょうか、餌を漁っている
   様子が目に見えるようです。
   
 
36 人里に野鳥おりたち山眠る 
    野鳥と山眠るの取り合わせが
    とてもきいていると思いました。
 
   
 
37 初産みはばあちゃんにきめ寒卵
       鶏を飼ったのでしょうか。
   初めての卵はおばあちゃんに
   食べさせようね、そんな情景なのでしょうか
   人間味あふれるこの作者ならではのいい句ですね。
 
 
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歌子の作品
 
海峡の小春に抱かれ親子旅 
 
一礼をして下山する栗拾い
 
毬栗や笑顔で彼は人を刺し