番号 作品
1 なめくじら手水の杓を占めており
2 蛞蝓や馬耳東風の男ゐて
3 なめくじの赤ん坊にも抱く敵意
4 野良終えて背負ふ竹かごなめくぢら
5 蛞蝓に塩一振りのしたり顔
6 無防備の偉大な前進なめくじら
6-A 蛞蝓に悪さするなと母の声 （作品漏れ追記）
7 ごめんよと言って塩振るなめくじら
8 煩悩を捨てきれぬ身やなめくじら
9 なめくじの這うがごとくの返事聞く
10 なめくじは味方か敵かレタス喰う
11 寧日や新茶を汲みて長話
12 新茶汲む急須傾げる指細し
13 夕刻も明るさを増す新茶かな
14 耕人や機械を止めて新茶のむ
15 香り立つ一期一会の新茶かな
16 母の日に小言いただく新茶かな
17 新茶汲み笑顔集まる過疎の村
18 茶畑や茜襷を探せども
19 男ぶりよき犬自慢新茶飲む
20 草取りの後の一息新茶飲む
21 いま決めた忘れることに新茶買う
22 雨上がる視界の端の若楓
23 若楓赤きプロペラ抱いており
24 舟遊び指に触れなむ青楓
25 詠み返す指の仕草や若楓
26 若楓土俵を締める子らの声
27 大空に太子伝説若楓
29 古庭園ふたりふたりと若楓
30 薄紅の花寄り添ひて若楓
31 若楓鳥も賑やか昼下がり
32 もう行くね想いは告げず若楓
33 暁光に身を透かしつつ若楓
34 衣更生きる工夫の二つ三つ
35 衣替まずは箪笥のにおい着て
36 衣更え夫に選びぬ空の青
37 そろそろと掛け声だけの衣更え
38 衣更え天気が読めぬもう一度
39 ああそうかもうＴシャツで衣更え
40 駅前がかるくあかるく衣がえ
41 歳重ねだんだんずれる衣更え
42 おもひでのにがさかなしさころもがへ
43 衣更えさらのこころで会いにゆく
44 少女らの清らな肌や更衣
45 何みても口元緩む衣更
皆様、大変お待たせしました。
５月の投稿作品をアップできて、ほっとしています。
今回は６句選にしましょうか。自分の作品以外から６句
いいと思った句を６句選び、作品番号を送ってください。
できましたら、なぜそれを選んだか、感想なり批評なりも
お願いいたします。
送り先は 投稿先と同じく karakoro575@yahoo.co.jp
送るときは、メールの件名にはだれからの選句か
わかるように 「太郎選 ５月」とか「５月の選句です花子」
と書いていただけると助かります。
締め切りは５月３０日（月曜日）まで。
あ、それから、いつものことですが、まずご自分の作品が
ちゃんと載っているか、他に間違いがないか是非確認
していただけるとありがたいです。では選句、お待ちしております。
