顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第49回 法被衣さん

●法被衣さん選 【28、27、6、37】
 
28 我ら皆生存者なり冬の夜
 
    冬の夜を迎えるのも生きていればこそ。
 
    改めて震災の犠牲者の冥福をお祈りいたします。
 
    句からは絶望を乗り越える希望が感じられ、すごいと思います。
 
 
 
27 寝ない子とあっち向けホイや冬の夜
 
    この句だけは普通のしあわせ感いっぱいで、
 
    寒い冬の夜に心が温まる思いです。
 

6 風冴えて十万年の放射能
 
    荒涼とした風景に目には見えない放射能の恐怖。
 
    今回の人間が起こしたむごい仕打ちを忘れるわけ
 
    にはいかないでしょう。
 
 
 
37 幸せを少しでよいと初日の出
 
 被災者の事を思うと多くを望むのは申し訳ないと思えます。
 
 でも幸せを望む事は誰しも許されると。
 
 
 
勝手に盗作コーナー
 
32 冬の夜や榾火の爆ぜる音静か
 
 静けさの中に榾火の爆ぜる音が聞こえる情景は手に取るようにわかります。
 
 (手に取るとやけどしそうですが・・・。)
 
 でも文脈から爆ぜる音が静かというのは矛盾するのかも知れません。
 
 
冬の夜や榾火の爆ぜる音ばかり、とか
 
冬の夜や榾火の爆ぜて静かなり、とか。
 
 
 
7 月食の天頂覆う星冴ゆる
 
 なにかもごもごとした印象。
 
 月食の天頂覆い星冴ゆる  
 

17 少しだけ雪混じる雨メール消す
 
とても面白い着眼点だと思います。
 
メール読む邪魔をしたがる雪の降る
 
 
 
48 雪垂れて軒下走る童かな
 
雪がせせり出しているように垂れている軒下だったら
 
雪垂れし軒下走る童かな、かも知れません。
 
 
 
 
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法被衣さんの作品
 
月食の天頂覆う星冴ゆる        【法被衣】
 
メール打つ指かじかみつクリスマス  【法被衣】
 
冬の夜膝上の猫温かし         【法被衣】
 
数の子や音で語らう老夫婦       【法被衣】