法被衣選【14、43、45、5、24】
14 蓑を着て雀の遊ぶ二月かな
膨らんだ雀たちの姿が目に浮かびます。
雀はありふれているけれどよくみるとかわいいですね。
43 豆撒きの明けてからすの集う道
からすにとっては福は外ですね。
45 そそくさと吹雪の夜に豆をまく
一応節分なので豆まきですが、扉は開けられないような
吹雪。
そそくさと鬼は吹雪の中へ。
情景がおもしろいです
5 寄り添いし二人静の穂に光
なんとも美しい光景。
二人静とまいりましたか。
24 剪定の捨て枝壷に咲き匂ひ
梅でしょうか。捨てるに忍びなく壺にさした枝から
は花々が。
静かな春を感じます。
気になった句
15 遍路路同行二人の笠が行く
遍路みちでしょうか。
歩く後ろ姿が遠ざかり二人の行く手に幸あれと
願ってしまいます。
二月はちょっと早いのでしょうか。
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●法被衣の作品
11.白梅に吸い寄せられし二人連れ 【法被衣】
20.紅梅や母の裾持つ二兄弟 【法被衣】
31.散髪と剪定終えて首撫でる 【法被衣】
40.静けさや剪定鋏も昼休み 【法被衣】
60.空寒し春の匂いの乙女行く 【法被衣】
67.雪の朝そろりとズボン履く二月 【法被衣】