第28回目のネット句会の作品がそろいました。
なぜか転記文字が、勝手に巨大化してしまうので
違和感があると思いますが、修正の仕方がわからないので
このまま載せます。(老眼の視力には、みやすいですね)
今回は12名の参加、58作品でした。
ご自分の作品に、お間違いがないか、確認おねがいします。
選句は28日(日)までにkarako06@yahoo.co.jpあてお願いします。
作品番号 | 作 品 |
1 | 休耕の畠に一畝黄水仙 |
2 | 庭の隅堂々たるや黄水仙 |
3 | 春雨や旅立ち祝うひとしきり |
4 | 春雨に濡れても遊ぶ猫二匹 |
5 | せせらぎに沿いて歌うや黄水仙 |
6 | 黄水仙群れよりひとつはみ出して |
7 | 黄水仙一輪挿して髭撫でる |
8 | しっとりと苔に浸み入る春の雨 |
9 | 指揮者見て歌うがごとし黄水仙 |
10 | 春雨や水鳥の跡絶えにけり |
11 | 風に揺れ鏡欲しいか黄水仙 |
12 | 黄水仙廃屋の庭鮮やかに |
13 | 置物を眺め眇めて春の雨 |
14 | 笑みこぼし老いた両手に黄水仙 |
15 | ひとり居て一輪差しに黄水仙 |
16 | 崖下の風に揺れてる黄水仙 |
17 | 黄水仙われ見つめおり水鏡 |
18 | 旅立ちの海風花のしきりなる |
19 | 春雨や詫びる私に降り注ぐ |
20 | 縁側に座して昼餉や春の雨 |
21 | コーラスの発表会なり黄水仙 |
22 | 能登海のたおやかなりし黄水仙 |
23 | モノクロの世界にポツリ黄水仙 |
24 | 風の中ならび踊るか黄水仙 |
25 | 春の雨マスク外して歌唄う |
26 | 先達が五年生なり年度末 |
27 | 頬伝う流るる雫春雨か |
28 | 春兆し肌を気にする老いた母 |
29 | ゆでたまご古い私の殻を脱ぐ |
30 | 春雨やかげ薄墨の傘の列 |
31 | 春雨や別れの頬に伝い落ち |
32 | 髭面や青い瞳の遍路行く |
33 | 薄衣はらりと脱げて黄水仙 |
34 | 春雨や駆け足逃げる半平太 |
35 | 立ち止まる老いの病に黄水仙 |
36 | 女学生花束かかえ三月に |
37 | 崖下のハケに明るし黄水仙 |
38 | 春雨やナズナを伸ばす畦の道 |
39 | 黄水仙笑顔で並ぶ園児かな |
40 | 春雨を気取りて濡れる男かな |
41 | 水溜りめがけてやさし春の雨 |
42 | 春雨の六絃琴説法心滲み |
43 | 黄水仙群れ咲く先に保育園 |
44 | 傘をとじ春雨匂う街の角 |
45 | 指先をひねりて花の種を蒔く |
46 | 青空にあふるる笑みのミモザかな |
47 | 菜の花の天ぷらの香や妻笑ふ |
48 | 生い茂る木々の隙間の春日差し |
49 | 春雨を遠くに走る終電車 |
50 | 春雨やひとり眺める窓の外 |
51 | 耕すと何処で聞いたかカラス来る |
52 | 空を蹴るあこの足裏や春の雲 |
53 | 幼子の追うては消ゆるしゃぼん玉 |
54 | 春帽子針の一刺し迷いけり |
55 | 春雨は点滴のごとわれに降る |
56 | 春雨の滴がつたう玻璃の窓 |
57 | どの顔も笑顔の童黄水仙 |
58 | 春雨の地に滲み入りて黒き土 |
● 読み仮名 |
40の男→「おのこ」
57の足裏→「あうら」