顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

法被衣選 28回

●今回は力作揃いで選考も大変苦労しました。
とにもかくにも選句いたしました。
法被衣選 【56、18、1、32、2】 
 
56 春雨の滴がつたう玻璃の窓
 
瑠璃の窓がなんとも言えず美しいです。
 
18 旅立ちの海風花のしきりなる
 
風も日差しも強そうな中に咲き乱れる花々、
記憶に残る旅立ちになりそうです。
 
1 休耕の畠に一畝黄水仙
 
休耕の畑のもの寂しさしさが黒い畝に黄色の配色の鮮やかさを際立たせています。
 
32 髭面や青い瞳の遍路行く
 
青い目のお遍路さんの意外性いただきました。
欲を言うと遍路が先に提示された方がより意外性が鮮やかになったのかも。
 
2 庭の隅堂々たるや黄水仙
 
庭の隅なのに存在を主張している黄水仙
水仙は背筋を伸ばしているように見えます。
  
微妙に選外になってしまった句
 
3 春雨や旅立ち祝うひとしきり
 
普段はうっとうしい雨ですが春はおめでたい事が多いですね。
 
10 春雨や水鳥の跡絶えにけり
 
水鳥が飛び立った後の水面を覆う雨足でしょうか。
 
58 春雨の地に滲み入りて黒き土
 
情景が浮かびますが、ちょっと説明的でしょうか。
地と土が重複しているようにも思えます。
 
8 しっとりと苔に浸み入る春の雨 
 
浸み入るが置き換わるととてもすてきな句になるような気がします。
 
49 春雨を遠くに走る終電車
 
終電車で時間がわかるのですが夜の春雨はちょっと冷たいか・・・。