顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

29回 J次郎2選&作品

●【15 20 21 23 80】J次郎2選句
 
15 突然の訃報届くや石鹸玉
 
    一見、シャボン玉と訃報には関連性がない。

    情景でとらえるなら、孫と遊んでいるところに、黒縁のはがきを
 
    持った嫁が・・だろうか。

    縄跳びや鬼ごっこを代用にしても同じことのように思える。

    しかし、シャボン玉は、「突然消える」ものである。ので

    無関係がイメージで関係づけられる。

    縄跳びや鬼ごっこ、ではなく「シャボン玉」でなければなら
 
    ない、必然性を買います。
 
 
20 春祭り舞の終りの巫女の笑み
 
    どうして巫女さんは笑みを浮かべるのでしょう。

    大役を果たした安堵感なのでしょうか、それとも・・・・

    想像をたくましくさせますね。
 

    
21 吹く子らの姿なくても石鹸玉
 
    情景は、縁側に座っていると、塀の向こうからシャボン玉が
 
    ふわりふわりと次々に飛んでゆく。でしょうか。

    暖かさを感じます
 

 
23 ここだけの話よはまぐり砂を吐く
 
    はまぐりが砂をはいているのを、ひそひそと話を
 
    しているように見立てた。

    その見立てがおもしろい。と思います。
 

 
80 しゅるしゅると吐息の回るシャボン玉
 
     写生が効いています。まわっているのは虹色が
 
     動いているのでわかるのですが

     虹色を言わないで、虹を思わせるところが良いです。
 
 
 
選句してみると、「巣立ち鳥」の句を選んでいませんでした。
自句を含めて、イメージや写生が、「あたりまえの感想」に
 
なってるような気がします。
見方や表現に「軽い珍しさ」「ちょっとおどろき」が少なかった
 
ように思います。
 

 
13 蛤のからに描きしドラエもん
 
   15 の訃報とシャボン玉の組合せのように、一見無関係
 
   の組合せです。

   なぜ、ドラえもんを描かねばならなかったのでしょう。

   少し、説明が少なかったようで、残念です。
 
 
 
=====================================
 
 
●J次郎2の作品
 
 
4 新調の詰襟の笑み真白い歯      【J次郎2】
 
17 蛤の気の匂い追う氷見港        【J次郎2】
 
30 土を喰う燕の夢や巣立ち鳥      【J次郎2】
 
54 なかなかに弾けぬ虹のしゃぼん玉  【J次郎2】
 
 
蛤の句は想像の句、行ってみたい富山湾
見てみたい蜃気楼。です。
 
しゃぼん玉は、最近は合成液なので
なかなかはじけません。あたしゃあの匂いは嫌いです。