顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲選 第34回

● 祥雲選【4、28、31、34、40】
 
4 唐辛子夕日の軒に遠筑波
  
  縁側からでも軒越しの遠筑波を眺めた句でしょうか、
  遠近感があり、唐辛子の赤さがいや増すコントラスト
  の効いた情感のある句です。
 
 
28 花野ゆく遠き鉦の音葬の列
  
   映画のワンシーンのような絵画的な情感のある句です。
   悲しみが深まる「遠き鉦の音」が効果的です。
 
 
31 吹く風に誘われ親子花野ゆく
 
   親子の親しそうな会話が聞こえてくるような句で、
   気持ち良さそうな清々しい花野ゆきです。
 
 
34 日の沈む花野に一人佇みて
  
   華やかさの中に漂う寂寥感が滲む句で、
   共感できます。
 
 
40 蟋蟀のわれも独りと鳴く夜かな
 
   蝙蝠の鳴く音を聞きながら、「お前も独りなのか?」
   と蝙蝠に共感を覚える作者の心情が溢れています。
 
 
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● 祥雲さんの作品
 
1.夕映えを吸いて色増す唐辛子    【祥雲】

13.枝豆で今日の癒しの日暮れかな  【祥雲】
 
25.夕映えに透けて暮れゆく大花野   【祥雲】
 
37.しんがりの湯浴みの母や虫の声  【祥雲】