顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子選 第35回

歌子選 【3.6.26.28】
 
 
3. 白々と秋時雨明け黒き道
 
     白々とあける・・・で、一雨ごとにさむくなっていく空気の
     冷たさと、黒き道の寒々しさとがまるで墨絵のように
     うかんできます。  
  
 
 6.常臥の窓に訪う小鳥影 
 
     健康の弱さを覚えて、横になっている窓辺に
     小鳥の影。友に会いに行くこともまた会いに来てくれる
     友もないなかで、小鳥の訪問に慰められ癒されている
     のでしょうか。自由に動き回ることのできないわが身と
     自由に羽ばたける小鳥との対比が、読者の切ない思い
     を一層深くさせます。
 
 
 
26.腰曲げた母のりんごに小鳥来る 
 
     なんだかほのぼのといい情景だなあ
     と思いました。リンゴに来る鳥だから、ヒヨドリでしょうか。
     カラスも来るけど、カラスとてかわいいものです。
     腰曲げた母・・・というのが、臨場感があっていいですね。
    
  
28.鰯雲語れぬ罪のひとつあり
 
     秘め事の一つや二つ鰯雲 いつかこんな句を作ったこと
     があるのですが、そんななまなかなものじゃないですね。
     いやーどきっとさせられました。
        
 
33.秋の天恵みを受ける両手かな
 
     やや抽象的ですが、恵みの秋への感謝が
      あふれていますね。
 
 
 
 
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歌子の作品 10月12日
 
2 津軽路は薄墨色や秋時雨       【歌子】
 
13.白髪に揺れる野の花小鳥来る    【歌子】
 
24.長き夜や飽かずギターを抱いてをり 【歌子】