しらぶるさん選 第３７回

●しらぶる選【6,　14,　31,　54,　63,　77,　79】
 
6 　　一人身や所在なくして年の暮れ　
 
14 　幼子は目貼りに指を隙間風
 
31 　朝もやに白菜つける白い息
 
54 　小夜更けの炬燵に足や小宇宙
 
63 　ゆるびたる脚の炬燵や老い二人
 
77 　年越しの蕎麦や安都の湯気かおる
 
79 　清々と年越しそばの席にあり
 
 
 
 
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７●しらぶるさん作品　　　　１２月１９日

 

 

７　　また一つ悔いを重ねて歳の暮れ　【しらぶる】
 
２０　隙間風毛布の中で丸くなり　　　【しらぶる】
 
３３　白菜の一刀両断小気味良き　　　　【しらぶる】
 
４６　着ぶくれと言って差し引く体重計　【しらぶる】
 
５８　思春期の炬燵の足先期待感　　　　【しらぶる】
 
７０　忘年会指されぬように隅に居り　　　【しらぶる】
 
８２　つつがなく年越しそばのありがたさ　【しらぶる】