顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子選 第37回

 ●歌子選 【6,9、14,15  30,55、77
 
6   一人身や所在なくして年の暮れ 
 
     やできっているので、一層、独り身の所在なさがにじみ
     出ていますね。
     
    
 
9  生かされてお蔭で無事に年の暮れ 
     
       私も全く同じ気持ちです。
 
 
 
14  幼子は目貼りに指を隙間風     
    
     幼子のいる家庭なので、笑いながら共感。
     幼子の愛らしさが見えるようです。
 
    
15  ひとり寝の夜具の衿引くすきまかぜ
 
     夜具の衿引くと隙間風が絶妙な取り合わせですね
 
 
 30  白菜の精ごと包む古新聞  
    
     中七がこの句の品位をぐっと高めました。天の恵みをおし抱く     
     ように扱う作者の生き方まで感じられるような気がしました。
     
     
 
55  先客の猫に遠慮の炬燵かな    
 
     猫は一番いい場所を知っていて、ストーブの前でも
     ソファでも、炬燵でも悠々と占領しています。
     わが夫にも、この作者の爪の垢を煎じて飲んでもらいたい(笑)
 
 
77  年越しの蕎麦や安都の湯気かおる  
    
      安都・・安堵と同じ意味と思ってよみましたが、よかったでしょうか。
      安堵の湯気がかおる。。この表現がとても気に入りました。
     
 
 
 
 
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歌子の作品
 
12●歌子 12月20日
 
12 頭だけ前へ前へと年の暮れ    【歌子】
 
25 隙間風決してうんとは言はぬ夫  【歌子)
 
38 不揃いの白菜ぶ厚く古新聞    【歌子】
 
50 六十路女や着膨れているわけでなし【歌子】
 
63 ゆるびたる脚の炬燵や老い二人  【歌子】
 
75 忘年会上司来思はず噛まず飲む  【歌子】
 
87 子の言葉日に日に増えり晦日そば  【歌子】