作品番号 作 品 作者
風 法
1 母に似し眉たまわりし初鏡 【朝戸風】
朝 次 島
2 初鏡泣くも笑うもこの顔で 【かんな】
し か 蝸 法
3 九十おうなほんのり紅や初鏡 【真珠牛郎】
4 初鏡あんこでペロリいい年ぞ 【道草】
5 二日目に髭ぼうぼうの初鏡 【法被衣】
朝 し 牛 風
6 紅引けばせがむ子もいて初鏡 【歌子】
7 皺数のいくつ増えたと初鏡 【J次郎2】
8 年ごとに増える呟き初鏡 【蝸牛】
風
9 初鏡しっかり描く両の眉 【島ちゃん】
10 初鏡カミソリあたる無精者 【風智】
11 初鏡我に向き合う無精髭 【しらぶる】
歌 し 島 萍
12 まず母の水を汲む音初鏡 【祥雲】
風
13 古女房髪結い上げて初鏡 【萍漂子】
次 法
14 シクラメン紫煙ゆるがぬ窓辺かな 【朝戸風】
15 シクラメン良心市が華やかに 【かんな】
歌
16 シクラメンほめて笑顔の入り来る 【真珠牛郎】
17 店先で今が旬とぞシクラメン 【道草】
か
18 シクラメン底冷えの部屋紅一点 【法被衣】
島 か 牛
19 愛の歌カードに添へてシクラメン 【歌子】
道
20 うつむきぬ髪の美しシクラメン 【J次郎2】
21 シクラメン桃色フリル籠の中 【蝸牛】
道
22 シクラメン一鉢置いて暖かい 【島ちゃん】
祥 萍
23 紅をひく還暦の妻シクラメン 【風智】
24 うきうきの母の退院シクラメン 【しらぶる】
島
25 大き箱開ければ白きシクラメン 【祥雲】
26 亡母(はは)愛でしシクラメンこそ花芽見ゆ 【萍漂子】
島 か
27 振袖の隣りに座して初句会 【朝戸風】
法
28 初句会最年少は六歳児 【かんな】
29 愛称が飛び交ふネット初句会 【真珠牛郎】
30 初句会タイガーマスク佳き兆し 【道草】
か 蝸
31 兎年牛歩を胸に初句会 【法被衣】
朝 次
32 初句会帰りに子規の句集買ふ 【歌子】
道 歌 か
33 ふところに三四句秘めて初句会 【J次郎2】
萍
34 初句会手荒れた指で詠み返す 【蝸牛】
牛 風
35 夢の中一番でした初句会 【島ちゃん】
36 初句会何を詠もうか指おりて 【風智】
牛
37 ひとつずつ増えて楽しき初句会 【しらぶる】
38 初句会主宰の評のいや厳し 【祥雲】
39 新聞の俳句欄にて初句会 【萍漂子】
歌
40 神主の幣に遅れじ初スキー 【朝戸風】
41 初スキー足ぴったりの靴を買い 【かんな】
42 あの人の温もり残るスキー帽 【真珠牛郎】
43 病室で雪の向こうに春待つと 【道草】
島
44 スキー場喚声転び行く斜面 【法被衣】
道 し 蝸
45 歩くスキー稜線美しき八甲田 【歌子】
祥 牛
46 白布にビーズこぼしてスキー場 【J次郎2】
47 白き山吐息も滑るスキーかな 【蝸牛】
48 校庭の雪山滑るスキーかな 【島ちゃん】
次 法
49 古傷や裏返しみるスキー板 【風智】
祥
50 頂やシール外してスキーヤー 【しらぶる】
し 萍
51 頬染めて白銀一閃スキーの子 【祥雲】
52 スキーもて君と山野に遊びたり 【萍漂子】
蝸
53 野に山に光り眩しむ冬の果て 【朝戸風】
朝 次 祥 道 萍
54 野菜畑畝それぞれに春を待つ 【かんな】
祥 歌
55 病む兄のゴルフ姿や春を待つ 【真珠牛郎】
56 環暦を吹き飛ばしたるスキーかな 【道草】
祥 萍
57 春を待ち陽を受く土の黒さかな 【法被衣】
し 牛 法
58 しがまっことけろとけろや春を待つ 【歌子】
蝸
59 葦陰に春待つ雁の声ひとつ 【J次郎2】
風
60 春待ちて土壌に眠る命あり 【蝸牛】
朝 歌
61 ランドセルまだまだ遠い春を待つ 【島ちゃん】
62 春を待つ気侭なものよ朝寝坊 【風智】
63 張り詰めてじっと春待つ水面かな 【しらぶる】
朝 次 蝸
64 身二つの娘の腹や春を待つ 【祥雲】
65 狭庭辺に吹く芽を探し春を待つ 【萍漂子】
道
66 初孫のランドセル買う春隣 【朝戸風】