●J次郎さん選【4 10 17 21 31 43】
バドミントンの情景ですね。ラケットの面が
きらっと光るのでしょうか。
一瞬、若さ、春・・・と良い気分になる句です。
ただ。
シャトルを追ったのでは空振りするよう
な感じが残ります。
やはり、迎え撃ちたいものだと。
実景でしょうか。みずからも被災した僧の読経が
聞こえるようです。
ただ。
瓦礫のなかを裸足でいるのは、痛いだろう、と
先に想像してしまって次の、風光る、に気持ち
が同調しづらいのですね。
盗作「風光る、裸足が読経す瓦礫路」
17 籾おろし今年も無事に好好爺
毎年の稲作、今年も始まりました。希望に満ち
溢れる句ですね。
ただ。
好好爺というのは他人からみた評価ですよね。
みずから自分を好好爺というひとはいません。
すると、この稲作をしているのは他人のこと
でしょうか?
田んぼに入らないJ次郎が読むのなら良いの
でしょうが。
盗作「好好爺然と笑みして籾おろし」
21 測るたる空の重さや鯉のぼり
風がやんで垂れ下がった鯉のぼりでしょうか。
空が重そうですね。
ただ。
測りたる、と、重さ、はなんとなく意味が重
なっていてどちらかが無くても句になりそう
ですね。測りたる、のほうが作意にそってい
るでしょうけど
盗作「のどかなる空の重さや鯉のぼり」
31 子おぶひて沈丁の坂日が落ち
うーん、字あまり字たらず。それとも自由律。
しかしそれでも気になる情景。
茜に暮れなずむ坂の上から黒く沈んだ家々の
シルエットを見ているとどこからともなく
沈丁花の香り・・・選外にするのには惜しい。
盗作「子負うてどこの沈丁坂の暮れ」
43 雛祭り三人冠者に淡き恋
ほほえましいですね。お内裏様ではなくて冠者
に恋するところが良いです。
ただ。
悲しいとか悔やまれるとかの直接的な感情表現
が詩歌では好まれないように恋、と言っちゃう
のは・・・なにか気恥ずかしさを感ずるのは
J次郎の偏見ですかね。
盗作「雛壇の冠者に似ていた十七歳」
五月をむかえるにあたって、古歌よりひとつ
五月をむかえるにあたって、古歌よりひとつ
「春過ぎて、夏来にけらし、白妙の、衣干すてふ、天の香具山」
「春過ぎて、夏着に変えれ、半袖の、衣干したら、雨のベランダ」
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J次郎2さんの今月の投稿作品
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