顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子選  第42回

●歌子選 【1、9,17、36、40.43】
 
 

1 なめくじら手水の杓を占めており
 
   この句をみての第一声
  
  「きゃー」
 
 杓をしめてたなんて、一匹二匹じゃないのですね
  
 この杓は 一体、どんな所にあるんでしょう。
  
 あまり使われていない古い神社かも・・・・
  
 いやーーそれにしても、あのひやっ ニュルッと
 
 したなめくじに、触ってしまった感触がいつまで
 
 ものこりました。別に、この句には、触ったとは
 
 書いてないのですがそこまでの感触を、感じさせ
 
 られる句でした。
 
 

9 なめくじの這うがごとくの返事聞く
 
  我が家のことを詠まれたのかと思わず
 
  笑ってしまいましたが、いやひょっと待てよ
 
  どこにも、夫とは書いていない、
 
  一連の国会答弁とか、そんな時事句にもとれる。
 
  何もそれを言わなくても 想像が膨らみますね。
 
  
  
 
 
 
17 新茶汲み笑顔集まる過疎の村
 
  過疎の村というとどことなく暗く
 
  さびしい感がありますが、ここでは
 
  何かといえば会合し、よく笑っている
 
  景がみえてほっこり温かい気持ちに
 
  なりました。
 
 
 

36 衣更え夫に選びぬ空の青
 
  空の青、これが見事にきいていますね。
 
  夫を気遣う妻のやさしさまでも
 
  まぶしく見えてくる麗しい句ですね。
 

 
43 衣更えさらのこころで会いにゆく
 
   さらの心で会いにいく
 
   ここに新たな決意が感じられ、展開していく
 
   ドラマが知りたい、そんな気にさせられます。
 
 
 
40 駅前がかるくあかるく衣がえ 
 
   毎朝夕に通る駅前のショーウインドウー
 
   すっかり夏服や水着の展示。通る人並み
 
   の軽やかな服装、食べ物処の幟も
 
   冷やし中華始めました。。とか氷水ありますとか
 
   あったりして。。。。駅前を衣更えさせたとは
 
   面白い。
 
   シンプルな句なのに、情景がいろいろ膨らんで
 
   楽しくなりました。
 
 
 
 
 
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●歌子の作品
 
 八重の花寄り添ひてをり若楓    【歌子】
 
 何みても口元緩む衣更                【歌子)
 
 煩悩を捨てきれぬ身やなめくぢら 【歌子】
 
 男ぶりよき犬自慢新茶飲む    【歌子)