顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん選

① 祥雲さん選【7、17、25、29、33、43】

 7 帯きゅっと着物で通す残暑かな

   残暑に対峙する凛とした気構えを感じさせる句で、
 
   作者の美しい心身が覗えます。
 
 
17 赤とんぼ地蔵は頭貸しおりて
 
   地蔵の頭にちょこんと止まった赤とんぼの景が彷彿とし
 
   赤とんぼと地蔵が会話しているような愛情溢れる句です。
 
            
25 赤とんぼ風と遊んで宙返り
 
   いわさきちひろの童画の世界を見るようです。
 
   「風と遊んで」が効いている夢のある句で、好きです。

 
29 撫子や君はふわりと微笑んで
 
   撫子を擬人化した観察の細やかな句で、撫子の特徴を
 
   実によく捉えています。
 
   「ふわりと微笑んで」が効いています。
 

 
33 なでしこやあの日の母が居るような
 
   撫子の優しい風情に母を感じた句でしょうか。
 
   「あの日の母が」に作者のしみじみとした感慨を感じます。

 

43 ひぐらしや夕日に染まる杉林
   
   蜩の声を聞きながら、「夕日に染まる杉林」に充足感を
 
   感じている作者の心情が覗えます。
 
 
 
 
 
 
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●祥雲さんの作品

1 母を待つ幼児あやす残暑かな [祥雲]
 
14  夕映えを浴びて家路や赤とんぼ  [祥雲]
 
31  撫子のおごらぬ影や風通る    [祥雲]
 
40  人の世のえにししみじみ桃啜る [祥雲]