顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第46回(9月) 投稿作品

1 一房を幼児ほしがリ葡萄狩 

2 小葡萄や昔ながらと種を吐く

3 透き通る緑の葡萄飽かず見て

4 あめつちの愛をぎゅうっと葡萄かな

5 ひとつぶの葡萄にも喜怒哀楽も

6 葉をくわれがんばる葡萄たわわなり

7 葡萄皿一つ多めに蔭の善 

8 もう寝るねぶどう一房冷えてます

9 山葡萄にわか杜氏がしぼりおり

10 一房の葡萄の重さ持ち帰る

11 葡萄食む聖書の一語書きし後 

12 秋の風山の匂いを身にまとい

13 滝愛でる人の絶えたり秋の風

14 暮れ六つの鐘しみじみと秋の風 
 
15 父母の墓訪ふて色なき風と会ひ
 
16 ごみ箱のビニール傘や秋の風

17 廊走り渡る四角い秋の風
  
18 空部屋で漏らす溜息秋の風 
 
19 秋風や君の背中は遠すぎて
 
20 黄金を無事刈り終えて秋の風
 
21 猫寝入る静の至福や秋の風

 
22 秋風や漢は黙って家を出る

23 一望に実りを包む秋の星
 
24 名月や浪に残りし松ひとつ
 
25 泣き笑う影をしるくぞ月昇る

 
26 どしゃぶりの雨の途切れに秋の風
 
27 手のひらの新米少し零しけり
 
28 プレハブの現場事務所に虫時雨
 
29 あき部屋の窓にやんわり月灯り 
 
30 トラクターのエンジン切れば渡り鳥

31 酔芙蓉今夜の肴迷いおり

32 秋の夜や眼鏡を捜す家人かな

33 りんご熟れる罪を犯して子の二人
 
 
 
 
 
 
 
9月の投稿作品がそろい、嬉しく思います。
 
どんな葡萄、どんな秋の風・・わくわくしながら
 
作品を読ませていただいています。
 
今月は少ないので、4句選としましょう。
 
選句の締め切りは、今月末とします。
 
4句だけなので、短くてもいいので選句選評、
 
感想など一言お願いいたします。