顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第48回 風葉さん選

風葉さん選 【4、7、10、31】
 
 
4 寒月や遠くて近き放射能   
 
   寒月の寒々しさ、遠くのことのようで近い問題です。
 
   この事故の問題が何年も尾を引くことになります。
 
   月もまたその対応を見ているのです。
 
   難しいと思っていました原発の句がすべて素敵です。
 
   時代を記録する俳句があってもいい。
 
 

7 息白く母たちの旗反原発  
 
   女性が頑張っています。命を守ると云う本能的な使命
 
   があるのでしょうか。
 
   男どももしっかりしてください。季語との取り合わせ
 
   がいい。
 
 
 
10 原発の竜骨無残冬ざるる  
 
    あの建屋のボロボロさと冬ざるる 
 
    ぴったりした季節感と事故収束が見えない
 
    現状の苛立ちを句にしています。
 
 

31 外套に孤独を包む家路かな 
 
    少しかっこよすぎるが 選しました。
 
    仕事わ終えたのか、暖簾を後にしたのか
 
    男の寂しさが伝わります。
 
 
 
その他気になった句
 
4 原発や雪の便りの重さかな
 
   「や」と「かな」の切れが二度入っていまして
 
    残念です。
 
    これでもいいかも知れませんね。
 
    原発事故雪の便りの重さかな   ではどうかな ナンテ
 
 
 
5 紅葉の原発地区や人恋し
 
  紅葉を擬人化しているのでしょうが やや解りにくい。
 
   人恋ふて原発被害地紅葉散る  ではナンテ
 
 
 
 
 
 
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風葉さんの作品
 
 3 原発記事未だ一面冬に入る       【風葉】
 
15 ご主人の酔ひ気にし居るコートかな   【風葉】
 
27 新居地も老いし人増え落葉踏む     【風葉】