歌子選 【3.10.16.21.26】
3 白玉を口に含んで愚痴一つ
ずっと我慢しているんだけど、、最後に思わず愚痴ってしまった様子
が目に浮かびます。とはいえ愚痴じゃなくて、これがもう少し前向きな
ことだったら、どんなふうになるでしょう。
10 蕗の傘ゆらり山道下るかな
山道を雨がさがわりか日がさがわりか、昔そんなことして
歩いたっけなあ、蕗の傘ゆらりがいいですね。
歩いたっけなあ、蕗の傘ゆらりがいいですね。
16 蕗を煮て職なきことの豊かなる
本当に無一文にだったら、こんな風に言えないかも・・・
働きどおしだった身には、蕗をとり、茹で、料理して。。。
といったゆったりとした時間がなんとも豊かに感じられます。
働きどおしだった身には、蕗をとり、茹で、料理して。。。
といったゆったりとした時間がなんとも豊かに感じられます。
21 さやさやと風渡りゆく植田かな
上五が少し説明っぽい感じがしますが、田植えが終わったばかりの
田んぼの様子が、いたってシンプルながら、気持ちよく伝わってきました。
26 梅雨寒の観光船の汽笛かな
お客さんのあまりのっていない観光船の汽笛が、
梅雨寒の空に響く音が、なんとも物悲しい感じがしますが、上五で
梅雨寒の空に響く音が、なんとも物悲しい感じがしますが、上五で
切って二句一章にしたらどうかなあと思ったりしました。
♪♪・・・・♪・・・・・♪♪・・・・♪・・・・・・♪・・・・・・・♪……♪・♪・・・・・・・♪……♪
歌子の作品
9白玉や七難隠し角隠し
12だおだおと蕗を背負うて母来たる
25もう少し頑張るつもりかたつむり