顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

9 歌子選

歌子選  【3.10.16.21.26】
 
 
3   白玉を口に含んで愚痴一つ
 
ずっと我慢しているんだけど、、最後に思わず愚痴ってしまった様子
が目に浮かびます。とはいえ愚痴じゃなくて、これがもう少し前向きな
ことだったら、どんなふうになるでしょう。
 
 
10 蕗の傘ゆらり山道下るかな 
 
山道を雨がさがわりか日がさがわりか、昔そんなことして
歩いたっけなあ、蕗の傘ゆらりがいいですね。
 

16   蕗を煮て職なきことの豊かなる 
 
本当に無一文にだったら、こんな風に言えないかも・・・
働きどおしだった身には、蕗をとり、茹で、料理して。。。
といったゆったりとした時間がなんとも豊かに感じられます。
 

21   さやさやと風渡りゆく植田かな
 
上五が少し説明っぽい感じがしますが、田植えが終わったばかりの
田んぼの様子が、いたってシンプルながら、気持ちよく伝わってきました。
 
 
26   梅雨寒の観光船の汽笛かな
 
お客さんのあまりのっていない観光船の汽笛が、
梅雨寒の空に響く音が、なんとも物悲しい感じがしますが、上五で
切って二句一章にしたらどうかなあと思ったりしました。 
 
 
 
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歌子の作品
 
9白玉や七難隠し角隠し
 
12だおだおと蕗を背負うて母来たる
 
25もう少し頑張るつもりかたつむり