歌子選 【7,10,18】
7 菊の香を纏ひ庭師の昼休み
菊の香をまとい・・・ここに詩情を強く感じました。
10 口漱ぐ水は歯を打ち冬隣
口をすすぐ水が歯を打つ・・とは思いを超えた表現で冬隣の季語との相乗効果。参りました。
18 鳴き砂を踏みて愁思の浜辺かな
だれもいない秋の砂浜を一人歩いている なんとも切なくさびしい詩情あふれていて、
思わず「今は、もう秋、だれもいない海~」と歌いたくなりました。
♪♪・・・・♪・・・・・♪♪・・・・♪・・・・・・♪・・・・・・・♪……♪・♪・・・・・・・♪……♪
歌子の10月の作品
8 白菊や売り家の札の真新し
9 軒の柿今は仮屋につるされて
24 津軽路に一両列車秋思ふと