顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん選&作品

祥雲さん選【5、13、19、24、29、32】

 5 一夜明け水の国なる田植かな
   田圃が一晩で「水の国」に変化した驚きと瑞穂の国に
   生まれた喜びと感謝の念が感じられる良句です。
 

13 葉の香り包み来るや柏餅
   柏餅は柏の葉の香りが命です。その微かな移り香を
   感じながら頂く柏餅の美味しさが伝わって来ます。
 

19 五月空寒立馬の子生まれたり
   近所に下北の出身の友がいて、寒立馬の話を聞いた
   ことがありますが、ネットで調べてみました。
   「東雲に勇みいななく寒立馬筑紫が原の嵐ものかわ」
   の歌に接し、忍耐強い馬だとわかりました。秀句です。
 
 
24 ボランティア終え緑陰の風を知る
   「緑陰の風を知る」に強く惹かれました。
   「ボランティア終え」と調和している良句です。

 
29 薫風の小路吹き抜け坂の路
   小津安二郎の「東京物語」の尾道を想起しました。
   「薫風」と「坂の路」の取り合わせが効いています。

 
32 日に幾度磐木嶺仰ぐ田植えかな
   機械植えと手植えの混合田植えでしょうか。
   腰の痛さを磐木嶺が癒してくれているような良句です。
 
 
 
 
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祥雲さんの作品
 
2.賑やかな園児の田植遅々として【祥雲】

10.襟足の艶を見るよな柏餅    【祥雲】

18.幼子は五月の風に歩き初む  【祥雲】

30.緑風の越え行く丘や芝桜    【祥雲】