顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第71回 法被衣さん選&作品

⑥法被衣さん選 【17、9、1、23、15、14】
 
17 襷待つ走者の影や神無月
駅伝の光景でしょうか。
スポーツの秋、季語もつかず離れず絶妙な位置に。
 
9 夕霧に睫毛濡らして牛帰る
睫毛濡らしてがいいですね。
スリランカでは街の中でも牛が放し飼いで夕方には自力で家に帰ります。
1 みんなより先に染まって紅葉酒
楽しい酒宴の様子。

いつものように勝手に盗作
皆の顔赤く染まりて紅葉酒
 
23 幼子の点滴取れて神無月
出来事をよみながら季語との関係がお見事だと思います。
取れての語感がちょっと直線的?のような感じもいたしました。
かと言ってどう表現するかはわかりません。
 
15 朝霧にすっくと立てり杉木立
共感できる光景です。
 
14 朝霧の中より鈍行列車過ぐ
朝霧の中から列車が出て来る様子面白いです。
過ぐ、と使うと列車全体がはじめから見えてるイメージ?

またまた勝手に盗作
朝霧の中より鈍行列車来る
 
 
気になった句
7 石窯の煙を追ふて紅葉酒 
石窯とはどういう窯なのでしょう?
 
13 山霧の昼餉の炭の赤々と
霧の白、火の赤、遠景と近景の対比がお見事と思います。
残念ながら霧と炭は季語重なり。

山霧や昼餉の炎赤々と
と一旦切るのもありかなと。

16 霧晴れて睡蓮沼の青きかな
霧がかかるのではなく晴れる着眼点は面白い。
睡蓮は夏の季語なので残念ながら選からはずしました。
こうしてみると俳句って窮屈?

以上、いつものように自分を棚にあげております事ご容赦。
 
 
 

法被衣さんの作品

2盃に空映してや紅葉酒         【法被衣 】
11エンジンを切りて無に帰す霧の中  【法被衣 】                                
19神無月出雲の杜に思い馳す     【法被衣】