顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第75回  歌子

 
   ②歌子の作品
                                                               
   春菊や売り出す声に癖ありて  【歌子】
   春泥の靴はみ出しぬ男所帯   【歌子】
   春浅し膝の痛みの残りけり    【歌子】
  
   
 
 
 歌子選 【3.8.16.22.23.24.】
 
 
   3 帰り来る猫の足下春の泥  
      猫ちゃんを育てていたときのこと思いだし
      ました。言葉のリズムもとても軽やかで・・・
 
 
 
     8 春泥や嘘つく術を身につけて
        わ~嘘つく術を身につけるなんて・・こういうのも俳句になっちゃうんですね。
        他の句は、全部春泥そのものを詠んでいるのですが、この句だけが、
        春泥そのものを詠んでいないんです。季語そのものを詠むな、離れろ、と
        よくいわれるのですが、離れすぎると意味が通じないし、難しいんですよね。
        でも、この場合、ものすごく離れているのに、嘘→泥を吐くとか足がつくとも
        いいますから、意味は通じますしね。
 
        
     16  春菊は妻の手の内腹の虫  
         腹の虫・・がどういう事なのかピンとこないものの
         まず軽やかなリズム感に惹かれました。妻の手にかかって、
         春菊がどんな形で食卓に上るのかしら。興味津々。
 
 
     
     22 白粥の海に梅干し建国日  
        建国記念日おかゆと梅干し・・この取り合わせの
        苦心に思わず一票。思いつきませんでした。
  

     23 潮騒や椰子の梢におぼろ月
        海外にいらっしゃる情景のように思いますが
        おぼろ月が何ともすてきに生きていますね。
 
 
 
     24 少しずつ打ち明け話水温む 
        少しずつ心がうち解けていく様と
        水温むがうまいなあと思いました。