顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第80回 7月 つゆきさん選&作品

⑥つゆきさん選 (4,9,15,18,24,27)
 
4 竿担ぎ父と眺めし雲の峰

季語は「雲の峰」。昔の思い出でしょうか。「竿」と言えば
釣りでしょうか。季語の「雲の峰」を活かすための措置がし
っかりして居ると思いました。
 
 
9 揺れていて芯のぶれない花菖蒲

季語は「花菖蒲」。見事な観察眼だと思います。揺れて居ても
「芯」はぶれない、そんな「花菖蒲」に見惚れる。
 
 
15 大噴水迷ふことなく天を突き

季語は「噴水」。駅前の噴水でしょうか。「迷ふことなく」に
作者の感動が現れて居ると思います。
 
 
18 掌紋をかすかに照らす蛍かな

季語は「蛍」。「掌紋」と言えば手相見ですね。遺伝的に決まっ
て居て一生変わらないとも言われて居ます。そんな掌紋を蛍が
「かすかに」てらす。「蛍」も「掌紋」も両方とも活かされて居る。
 
 
24 ゼッケンをペダルで揺らし夏の海

季語は「夏の海」。一心不乱に自転車を漕ぐ。ゼッケンが揺れて居る。
夏の思い出は永遠となる。
 
 
27 夏休み孫に教えること多き

季語は「夏休み」。微笑ましい光景です。
 
 
 
 
 
つゆきさんの作品


低すぎる空に蹴り突き雲の峰      【つゆき】

生垣の濃すぎる色にかたつむり     【つゆき】

一匹の蟻が寝具で歩き出す       【つゆき】