①歌子(21,5,7.8,15,20)
21 迎え火や姉は十二のまま来る
こちらの記憶がそうさせるのですが、姉が
12 のままで来るという表現に、胸を突か
れました。
5 高原の宿の湯船や流れ星
高原の澄んだ空気、流れ星が露天湯に
こぼれ落ちてきたかと思うようなメル
ヘンチックな情景が目に見えるよう。
7 星飛んで稜線黒く空を切る
山の峰から峰へ続く尾根が黒々と見え
る中、流れ星がシャーっと動く様が見
えるようです。
星飛んで・・に、表現の工夫を感じま
星飛んで・・に、表現の工夫を感じま
した。
8 流れ星きっかけ探す仲直り
仲直りのきっかけを探して居るところへ
流れ星を見たのでしょうか。何ともほほえ
流れ星を見たのでしょうか。何ともほほえ
ましい。
15 うつむきし葬儀の列や秋海棠
秋海棠の赤色が葬儀とは少しかけ離れた
感じがしましたが、あの一斉にうなだれ
た咲き方とうつむく人々のすがたを重ね
たところに拍手。
20 コスモスの迷路を駈ける童子かな
秋桜畑のなかでキャッキャいいながら、
戯れている幸福な家族のようすがめに
見えるようです。