番号 作品
1 子と遊ぶ子山羊もはしゃぐしゃぼん玉
2 海に出て堤防おはる花見かな
3 花見後のピンク絨毯の余韻
4 支え合い老人ふたり花見かな
5 手をつなぎゆるり花見の老夫婦
6 春雷や生涯消えぬ罪と罰
7 二杯目はちびりちびりと花見かな
8 来し方を青年に止め花見酒
9 噛み合わぬ会話の果てや春の雷
10 散策の顔に冷気や風光る
11 春の雷母の手握る少女かな
12 大川の上り下りの花見かな
13 右の眼のレンズ入れかへ風光る
14 風光る黄泉はまだかと母は問う
15 久々のナイスショットや春の雷
16 しゃぼん玉飛び出すひとつ雲に乗り
17 束の間の笑みを残してしゃぼん玉
18 しゃぼん玉風に任せてやがて消え
19 葉の上にドーム建築しゃぼんだま
20 切枝の巣のごと積まれ風光る
21 弾ければ子の眼ぎゆつとしゃぼん玉
22 高々と蹴り足上がる風光る
23 海を見る馬のたてがみ風光る
24 まだらボケ男と女風光る
25 しやぼん玉何時かこの子にひも理論
26 春雷や気付かぬふりの夕餉かな
27 春雷や禅堂までの長廊下