顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子 第7回 選句・感想

 
歌子選   




 2 縁日や金魚掬いで仲直り 

     掬い上げた小さな金魚を袋に入れて、さっきまでちょっとこじれていたのが

     すっかりとけて 笑顔を交し合っている様子が見えるよう。



    
 7 真昼どき金魚のやうな紅を引く  

     口紅と金魚の結びつきが意外で、そんなに紅い紅をひいて、いったい誰に会い

     にいくのかしら?島ちゃん教えて。



15 しのび足猫が気にする金魚鉢  

     猫のいるゆったりと平和な日常の風景ですが、金魚危うしの緊迫感と、猫の

     様子が見えて面白い。




17 鮮やかに逃げる金魚を追ひかける

     つかまえられそうでつかまえることのできない金魚。金魚の鮮やかな身のこなしと、

     鮮やかな赤の両方に言葉がかかっていて、色も動きもみえてきます。




26 祝膳目の前にして金魚かな  
 
     祝膳、お孫さんの食い初めの祝いとか誕生祝かな~~。家族の喜びと感謝

     を、金魚の赤が引き立てている。



28 栗の花雨呼び寄せて美濃平野  

     雨に濡れて緑輝く美濃平野の豊かな景が、目の前に広がって見えるような句。

     栗の花が揺れているのを、『雨呼び寄せて』とはなんて素敵な表現なんでしょう。



37 遠く来ぬ満目の白栗の花    

    遠くにきてみたらいきなり目の前に、わーっと迫るような白い栗の花、花、花。

    満目の白、という表現に圧倒されました。










★★ 歌子の句 ★★


 10 昼すぎのけだるさ金魚に見つめられ

 13 栗の花ぜったい内緒といわれても

 27 毛虫だと泣く子の肩に栗の花

 39 指をいれ金魚の空を揺らしけり



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