1 碧空の雲に消えゆく告天子
2 退院の届きたるより春めきぬ
3 庭にいで胸の奥まで春めきぬ
4 菜の花や口いっぱいにほろ苦さ
5 一村を埋めし菜の花過疎の村
6 菜の花の色に紛れて白き比良
7 菜の花の満ちて人影淋し道
8 足音に恋バナ雲雀飛び立てり
9 赤子より育てし孫や十二の春
10 ふるさとの山河はいかに花菜風
11 町名に雲雀丘とつく団地
12 雲雀鳴く地平の果てに屋根光る
13 春めく日二度寝で続く夢語り
14 野に高く雲雀の賛歌我も歌ふ
15 春めくや斑鳩(いかる)百羽のピイピイポポポ
16 白鳥の北帰うながす川の音
17 比良山の残雪遠く農具市
18 きじ翔ぶや錦繡ながく垂らしつつ
19 開け放す車の窓や梅流る
20 春めくとは名ばかり虎落笛鳴りぬ
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皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
2月の句会を今月も開くことができて
うれしく思います。
兼題は「春めく」、「菜の花」、「雲雀」
と美しい春の季語で、早々と作品もお送り
いただきありがとうございました。
今月も4句選として、その4句の中から一番の
お気に入りの作品番号に◎をつけて一言感想
を添えて、お送りください。
送り先は haikude575@yahoo.co.jp
締め切りは、3月1日までにお願いいたします。
それでは楽しみにお待ちしております。
またどなたでも、575に関心のある方はいつでも
ご自由に投稿と選句にご参加ください。歓迎いたします。