1 | 青龍を追うやうずしお奈落へと |
2 | さえずりや口笛使ひ呼びかける |
3 | えんつこ(嬰児籠)に座してほっこり座禅草 |
4 | 花筏びくともせずに堀占拠 |
5 | 花冷えや富士をあおぎて朝散歩 |
6 | 花冷えや突然入る師の訃報 |
7 | 花冷えや独り参拝砂利の道 |
8 | 麦青む遠くに近くに鳥の声 |
9 | 今は亡き母の窓辺に郁子の花 |
10 | 久々の知己と昼餉や郁子の花 |
11 | 来賓の長い祝辞や目借時 |
12 | 落花舞い髪に隠れて家路かな |
13 | 落花の校門なかよし母娘(おやこ)はいチーズ |
14 | 献上を続ける町や郁子の花 |
15 | 郁子の花月命日の祭壇に |
16 | お初なる君に見入るや郁子の花 |
17 | 花冷や退職届受理の朝 |
18 | 花冷えやダウン着て巡る「桜林」 |
19 | 路線バスただただ揺らる目借時 |
20 | 恋バナに力が籠る目借り時 |
21 | 昨夜から隣のミーも目借時 |
22 | 目借時草笛光子の髪色に |
23 | 落花浴び八幡掘りの手漕ぎ船 |
24 | すり足のシテの衣に落花かな |
25 | 黒塀の旧家落花のしきりなる |
2023年4月句会の作品がそろいました。
いつも通り、互選4句で、そのうち自分が選ぶ特選一句、並選三句に選句選評、感想などご自由に一言添えて4月28日までお送りください。送り先はhaikude575@yahoo.co.jp
です。ではお待ちしております。