顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第14回 ネット句会 『火』 『千両』 『当季雑詠』

  お待たせしました。第14回目の投稿作品がそろいましたので、早速ご披露します。

  新しい方も加わり、投稿数も多く、幸先のいいスタートになりましたが、

  選句選評に悩まされそうですね。
  

   今回は6句選で、選句選評は30日まで、aoi_blues@yahoo.co.jpまで、よろしく

  お願いします。  ミクシーのほうに送ってくださってもかまいませんよ。

  (作品に、誤字脱字などありましたら、ご連絡ください。)  

  



1 火に乗せて去年つれてけどんど焼き

2 泡沫の木の葉浮かべて露天風呂

3 千両の実より鮮けし子らの紅

4 新しき雪にうさぎが去りし跡

5 湯豆腐や大根役者の舌赤し

6 膝に猫うつらうつらと日向ぼこ

7 成人の日振袖見つめ弾みけり

8 焚き火にて燃やし去りたい若き日々

9     門松も祝い太鼓に浮かれてる

10 ストーブの特等席に猫のおり

11 縁側や小春日和に誘われて

12 七草や炭火の周りに人がよる

13 千両のふた色のみの潔さ

14 七草や子の離乳食はじまれり

15 一枝を切って千両床飾り

16 見ず知らず囲んで和む焚き火かな

18 手あぶりの温もり友の夜なべかな

19 不景気風ビルの屋上浮世風呂

20 バスを待つ列長々し雪の朝

21 湯豆腐や犬猫自慢きりもなく

22 初稽古逆光の床にしんと立つ

23 受験生太った親もやせ細り

24 夢の中千両役者をきどってる

25 子等が去り寂しく溶ける雪だるま

26 千両の実に負けている猫パンチ

27 見つめればつかんでみたい炭火かな

28 隙間風火鉢にヤカン昭和館

29     吹雪晴れ灯火のように月流れ

30 小春日やガレージライブ楽しけり

31 空に星手に千両の実こぼれ

32 千両に塩か砂糖か霜が降る

33 鉄鍋の匂う焚き火や臨時工

34     お正月千両の実もとそを飲み

35 雪積り千両の実目立ちすぎ

36 焚き火にも悲しきことが多かりて

37 山眠り穴窯の火は焚き続く

38 千両に元気づけらる年の暮れ

39 囲炉裏火を囲んで話す子の頃を

40     町の火の温もり恋し吹雪の夜

41 永らくの貼り紙めだつ年の明け

42 漁火が寂しく映る冬の海

43 母の背で赤子のほっぺ実千両

44 暖炉の火囲む人生照らしおり

45 千両のただ赤々と丸々と

46 千両を盗むが見たくひよを待つ

47 リーマンショック折れた熊手の千両箱

48 初夢や千両箱枕にし

49 あかあかとダルマ夕日も草珊瑚

50 水かける焚き火の灰の怒りよう

51 大入りの千両役者高笑い

52 燃えさしの恋火となれり寒椿