顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

■作品一覧・選句・作者披講

第138回 6月の投稿作品

番号 作品 1 枇杷の種貯めては土に埋めりけり 2 額の花教えし女の今何処 3 ピンクのパジャマ気に入る母の更衣 4 練り歩くチャグチャグ馬コ陸奥の夏 5 低き雲かぶり揺るるや栗の花 6 栗の花軽き重きの記憶の香 7 ナイターの時は気の合う二人かな 8 ナイターに…

第134回 2月句会 作品、作者、選者、一言感想

番号 作 品 作者 選者 1 まろやかな気泡の遊ぶ薄氷 祥雲 法◎ 2 2 蕗味噌や遥かに超へし父の齢 牛郎 祥 1 3 春めきてプラネタリウムは坂の上 法被衣 4 登校日薄氷踏んで景気付け 一駒 5 別名はばっけ蕗味噌ひと舐めり 歌子 牛 1 6 薄氷や牛舎に矮鶏の放し飼ひ…

第132回 12月句会投稿作品

1 年あらた我が生き様を問ふてみる 2 婆抜きを終えて孫らと蜜柑むく 3 奇数てふ厄介な数みかんむく 4 禁犯し焚火に焚べた芋旨し 5 不揃いの蜜柑うりこむ国訛り 6 芋を焼く翁媼の落葉焚 7 夕刻や見えぬ焚き火の香り満つ 8 フリースに焦げ穴二つ焚火あと 9 大…

第131回 11月句会 (作品)

第131回 11月 顧問のいないネット句会 作品 1 交差点満席のバス息白し 2 まどろめる犬の睫毛や枯芙蓉 3 寒鯉の荒汁すする酒宴かな 4 来るわ来るわ喪中の報せ神無月 5 小雪舞う外へと逸る小犬かな 6 乱舞する車両の隙間の小雪かな 7 あしきこと口にするまいマ…

第130回  10月句会 (選句・感想・選評・作者)

番号 作品 (選者) 作者 歌 法 1 母抱いて折れそうな骨菊日和 【牛朗】 歌 駒 2 妻と来て銀木犀の香を喫す 【祥雲】 牛 3 ハロウィンの騒ぎ見つめし交差点 【法被衣】 4 靴音にかすむ月夜の散歩かな 【一駒】 5 晩秋や歩幅の狭きウオーキング 【歌子】 6 川…

9月の選句・作者・感想

1 霧晴れて大艦隊や日本海 【祥雲】 牛 歌 法 2. 一尺を軽々跳ぶや竈馬 【祥雲】 牛◎ 駒◎ 3. 糸一本切れ夜露散る希林逝く 【歌子】 法◎ 4 爺も子も孫も丸々初秋刀魚 【歌子】 5 秋の月畳鰯の雲の上 【一駒】 歌◎ 6 敬老日天地無用の荷が届く 【牛朗】 駒 …

第128回 8月句会

番号 作品 1 秋雲や鷺鳴き渡る千曲川 2 西の空銀鱗群れし鰯雲 3 秋の雲しばらく富士のかたちして 4 逢いたくて走る車に鱗雲 5 卒寿過ぎやっと語り部終戦忌 6 戦争の資料燃やせと敗戦日 7 八月や出番一瞬新人戦 8 悲しくも何処かに安堵敗戦日 9 球児らに太陽…

第126回 6月句会

番号 作品 1 木漏れ日のカフェの窓辺や金魚草 2 黒猫の尻ふり跳ねる金魚草 3 金魚草紙飛行機の着陸地 4 金魚草老いて姉妹の睦まじく 5 快方の電話受けてや金魚草 6 宿に咲く武佐竜胆や梅雨に入る 7 青空ゆそうめん流す児らの声 8 朝刊や薔薇を包んで祖母の…

第123回 3月句会

番号 作品 1 浅春や脛ふるわせる鷺の影 2 弁当の海苔巻き太し春浅し 3 天守には人影もなく春浅し 4 軒ごとに湖へ出る道春浅し 5 春浅し山引き返す気概かな 6 春浅し出かけの朝にすする白湯 7 児を抱く母の姿や仏の座 8 白鳥や橋桁くぐり空に消ゆ 9 色卵指先…

第122回  2月句会作品

1 春寒を切り裂くように頂の鳥 2 春寒や各戸に配る愛宕札 3 春寒に金メダルてふ陽射しかな 4 髪切りの首筋触る春寒し 5 春寒し診察券を持ち歩く 6 駅までの道凍りたる春寒き 7 早番の子の飯支度春寒し 8 くぐもれる鳩の喉声のどかなり 9 大試験終へて登るや…

121回 1月句会 作品、作者、選句披講

番号 作品 作者 牛 法 風 恵 1 あやとりでゆりかご作る冬の夜 【祥雲】 2 足元に氷柱下げたる車かな 【法被衣】 祥 し 駒 法 風◎ 歌 恵 3 寒造り娘杜氏の白衣装 【牛朗】 4 冬終わり息子は新車買うと言う 【恵子】 し 牛◎ 法 風 5 雪野原大の字で空と合体 【…

第121回 平成30年1月句会

番号 作品 作者 1 あやとりでゆりかご作る冬の夜 2 足元に氷柱下げたる車かな 3 寒造り娘杜氏の白衣装 4 冬終わり息子は新車買うと言う 5 雪野原大の字で空と合体 6 子が歌うごぎょうはこべらせりなずな 7 今のあとつぎの今来て春を待つ 8 冬ざるる一本の線…

第120回 12月句会 作品

1 入院の兄の知らせや雪催 2 雪催遊里のにほひ残る路地 3 雪催の便りひとひら辿り着く 4 包丁研ぐ水の濁りや雪催 5 催しのライブに響く雪催 6 雪催森黒々と沈みたる 7 野良猫の膨れたる毛や雪催 8 冬凪や湖面に映る逆さ富士 9 白魚の茹でこぼされし…

第117回 9月のネット句会

1 秋茄子や色味ほめて母は逝き 2 虫食ひもいびつもうまし秋茄子 3 移りゆく野辺に小車のささやき 4 しっとりと夜来の雨に濡れ一葉 5 空に舞ひ大地にまろぶ桐一葉 6 黄昏に二人手つなぎ桐一葉 7 秋茄子や妻の自慢がひとつ増え 8 篠笛の遠音やいずこ桐一葉 9 …

第116回 8月句会

作 品 1 篠笛やシテを見守る月の影 2 十三夜白絹で拭く塗の盆 3 徳利も我も横なりカシオペア 4 巴といふ百一歳の生身魂 5 稲妻の用意ドンから雨あられ 6 幼子や双手に梨の重さかな 7 灯籠も跳人(はねと)も勇む北の夜 8 見栄を切り虚空を睨む佞武多かな 9 …

第115回 7月の句会

番号 作品 1 炎天や托鉢僧の錫の音 2 炎天に立ち止まりてや坂のまち 3 炎天を映しひんやり岩木川 4 炎天を忘れ聞き入る貫入音 5 炎天に長き挨拶じりじりと 6 炎天下九回裏に天下取り 7 突かれし一番近しトマト捥ぐ 8 取り立てのトマトと鳥の声 9 もいできて…

第114回 6月句会選句、感想、作者

牛 し 歌 1 留守の間になんと狭庭は十薬に 【祥雲】 歌 2 十薬や主顔して前栽に 【牛朗】 駒 3 われ此処と路傍の十薬逞しさ 【しらぶる】 牛 歌 つ 4 草抜きや十薬の香の深さかな 【法被衣】 駒 5 十薬も効かぬやもめの恋煩ひ 【歌子】 6 十薬や雑草扱ひ止…

第114回  6月句会

第114回 顧問のいないネット句会 6月 1 留守の間になんと狭庭は十薬に 2 十薬や主顔して前栽に 3 われ此処と路傍の十薬逞しさ 4 草抜きや十薬の香の深さかな 5 十薬も効かぬやもめの恋煩ひ 6 十薬や雑草扱ひ止めてくれ 7 塀際に十薬咲いて家守る 8 艶々…

113回 5月の句会

1 海わたる咸臨丸や風青し 2 風青し写経の筆のすぐ乾き 3 岩木川白く煙りて風青し 4 迫り来る山の端映えて風青し 5 田園に満つ水鏡風青し 6 安全帽被る幼子風青し 7 おにぎりの笹に包まり風青し 8 沖縄の珊瑚を巡る鯖の群れ 9 鯖寿しの札や店主の筆…

第112回 4月作品 選句・感想・ 作者

番号 作品 作者 法 1 子と遊ぶ子山羊もはしゃぐしゃぼん玉 【祥雲】 法 2 海に出て堤防おはる花見かな 【牛朗】 3 花見後のピンク絨毯の余韻 【しらぶる】 牛 4 支え合い老人ふたり花見かな 【一駒】 祥 牛 駒 歌 5 手をつなぎゆるり花見の老夫婦 【法被衣】…

第111回  3月句会

番 号 作 品 1 引っ掛けて一人で遊ぶ壺菫 2 黒服の列を見送る野のすみれ 3 すみれ押す色のうつれる広辞苑 4 菫咲き本に挟めて想い出に 5 園児らといっしょに躍る菫かな 6 花菫おとこは幸を言はぬもの 7 薫風やせせらぎに舞う光かな 8 春風は吹けどまだまだ外…

第110回  2月句会

第110回 2月句会 番号 作 品 1 引き潮や岩に張り付く海苔掻き女 2 声高に海苔弁談義参戦す 3 海苔粗朶や沖に浮きたる飛行場 4 海苔漁や皺も凛々しき爺と婆 5 岩海苔の口開け出漁空明くる 6 海苔ついた指舐め君を偲ぶ海 7 江商の江戸の香残る雛飾り 8 雛人形…

第109回 1月句会

番号 作品 1 長靴が季節知らせる城の道 2 このまんま惚けるもよしや寝正月 3 がっくりと両肩落とす初句会 4 一茶風帽子をかぶり初句会 5 習い事気になりつつも寝正月 6 自堕落や今しかできん寝正月 7 姉の吹く横笛聴きて寝正月 8 初句会酒出るまでの野心かな…

第108回 12月句会

作品番号 作品 1 三毛猫と寝酒を抱え横になる 2 ポインセチアそれだけで庫裏華やけり 3 古寺や枯葉バスターたすき掛け 4 寝酒かな冷えた寝床の起爆剤 5 寝酒酌む徒然草へ眠り行く 6 深呼吸肺腑の奥に除夜の鐘 7 寝酒する義父の口癖猪口一つ 8 知らん顔されて…

第107回 11月句会 作品・選句・作者

1 風花や天使が耳にふうわりと 【祥雲】 駒 2 風花や寄り添う肩に淡く融け 【しらぶる】 3 旅立ちを送る風花頬に手に 【歌子】 歌 風 法 4 風花や生地屋の土間に猫眠る 【牛朗】 祥 牛 5 風花や投函までの文胸に 【風葉】 6 風花の追い越して行く己が影 【法…

第107回 11月句会

1 風花や天使が耳にふうわりと 2 風花や寄り添う肩に淡く融け 3 旅立ちを送る風花頬に手に 4 風花や生地屋の土間に猫眠る 5 風花や投函までの文胸に 6 風花の追い越して行く己が影 7 風花や門出の朝の露払い 8 縁側で猫がじゃれつく毛糸玉 9 三角が直線にな…

第106回 10月の句会

1 大釜で炊きし昭和の茸飯 2 巴とふ百歳の母菊日和 3 ハロウィンの子の行列のかまびすし 4 荒れ野原揺れるすすきのおもてなし 5 無花果や快調朝に食進む 6 縄文の深き森より秋気満つ 7 白萩の婉と零るや鐘の音 8 白萩や硝子を伝う雨になり 9 せせらぎにこぼ…

第105回 9月句会 選句

き 牛 1 残月の駅に降り立つ旅路かな 【祥雲】 駒 2 窓を開け深呼吸し月を観る 【きんぎょ】 つ 3 乾燥機仕上がりブザー月明り 【牛朗】 4 満月や憑きが出だして其れロンよ 【一駒】 5 望遠で月揺れ動き接写する 【つゆき】 歌 祥 し つ 6 雑踏の三角の空月…

第105回  9月句会

番号 作品 1 残月の駅に降り立つ旅路かな 2 窓を開け深呼吸し月を観る 3 乾燥機仕上がりブザー月明り 4 満月や憑きが出だして其れロンよ 5 望遠で月揺れ動き接写する 6 雑踏の三角の空月よぎる 7 大海の月の道行く小舟かな 8 子らの乗る船を見送るまろき月 9…

104回 8月句会 選句

選者名 番号 作 品 作者名 歌 駒 牛 風 法 1 サルビアや長崎の鐘殷々と (祥雲) し 2 雄大に斜面を登るサルビア野 (きんぎょ) き 法 3 サルビアや早朝四時の金メダル (牛朗) 4 サルビアの川横たわる宙の下 (法被衣) 牛 き 5 初恋の箱に咲く永遠のサル…