顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

萍漂子選  28回

●萍漂子選 【7.20.33.39 .45.】
第28回 5句 選句・感想
7.黄水仙一輪挿して髭撫でる
【感想】
 作者が「フムフム…、これでよし!」と、思ったかどうかは知りませんが、一
輪挿
しのある一隅に春の空気、風情が充ち満ちたことでしょう。

20.縁側に座して昼餉や春の雨
【感想】
 何事も起こりそうにない日常。
 静かな雨と春の風景を縁側から楽しんでいるのでしょうか。
 昼餉もさぞ美味しかったことでしょう。

33.薄衣はらりと脱げて黄水仙
【感想】
 私もこの薄衣に気づきましたが、句にできませんでした。
「はらり」が、とてもいいですね。

39.黄水仙笑顔で並ぶ園児かな
【感想】
 可愛い園児たちの並ぶ姿にイメージを重ね合わせたのでしょうか。
風に揺れながら何を話しているのでしょう。
楽しい作品ですね。

45.指先をひねりて花の種を蒔く 
【感想】
 亡父が細かな野菜の種を節くれ立った太い指で、器用に蒔いていました。
 確かに、ひねっていたのを覚えています。
 こんな記憶を呼び起こしてくれた素敵な作品です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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●萍漂子の作品
 
 
 
兼題 <黄水仙

風に揺れ鏡欲しいか黄水仙     【萍漂子】

モノクロの世界にポツリ黄水仙   【萍漂子】

風の中ならび踊るか黄水仙     【萍漂子】

立ち止まる老いの病に黄水仙    【萍漂子】

崖下のハケに明るし黄水仙     【萍漂子】

黄水仙群れ咲く先に保育園     【萍漂子】


兼題 <春 雨>

傘をとじ春雨匂う街の角      【萍漂子】

春雨を遠くに走る終電車      【萍漂子】

春雨やひとり眺める窓の外     【萍漂子】

春雨は点滴のごとわれに降る    【萍漂子】

春雨の滴がつたう玻璃の窓     【萍漂子】

春雨の地に滲み入りて黒き土    【萍漂子】