●萍漂子選 【7.20.33.39 .45.】
第28回 5句 選句・感想
7.黄水仙一輪挿して髭撫でる
【感想】
作者が「フムフム…、これでよし!」と、思ったかどうかは知りませんが、一
輪挿
しのある一隅に春の空気、風情が充ち満ちたことでしょう。
作者が「フムフム…、これでよし!」と、思ったかどうかは知りませんが、一
輪挿
しのある一隅に春の空気、風情が充ち満ちたことでしょう。
20.縁側に座して昼餉や春の雨
【感想】
何事も起こりそうにない日常。
静かな雨と春の風景を縁側から楽しんでいるのでしょうか。
昼餉もさぞ美味しかったことでしょう。
何事も起こりそうにない日常。
静かな雨と春の風景を縁側から楽しんでいるのでしょうか。
昼餉もさぞ美味しかったことでしょう。
33.薄衣はらりと脱げて黄水仙
【感想】
私もこの薄衣に気づきましたが、句にできませんでした。
「はらり」が、とてもいいですね。
私もこの薄衣に気づきましたが、句にできませんでした。
「はらり」が、とてもいいですね。
39.黄水仙笑顔で並ぶ園児かな
45.指先をひねりて花の種を蒔く
【感想】
亡父が細かな野菜の種を節くれ立った太い指で、器用に蒔いていました。
確かに、ひねっていたのを覚えています。
こんな記憶を呼び起こしてくれた素敵な作品です。
亡父が細かな野菜の種を節くれ立った太い指で、器用に蒔いていました。
確かに、ひねっていたのを覚えています。
こんな記憶を呼び起こしてくれた素敵な作品です。
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●萍漂子の作品
兼題 <黄水仙>
風に揺れ鏡欲しいか黄水仙 【萍漂子】
モノクロの世界にポツリ黄水仙 【萍漂子】
風の中ならび踊るか黄水仙 【萍漂子】
立ち止まる老いの病に黄水仙 【萍漂子】
崖下のハケに明るし黄水仙 【萍漂子】
黄水仙群れ咲く先に保育園 【萍漂子】
兼題 <春 雨>
傘をとじ春雨匂う街の角 【萍漂子】
春雨を遠くに走る終電車 【萍漂子】
春雨やひとり眺める窓の外 【萍漂子】
春雨は点滴のごとわれに降る 【萍漂子】
春雨の滴がつたう玻璃の窓 【萍漂子】
春雨の地に滲み入りて黒き土 【萍漂子】
風に揺れ鏡欲しいか黄水仙 【萍漂子】
モノクロの世界にポツリ黄水仙 【萍漂子】
風の中ならび踊るか黄水仙 【萍漂子】
立ち止まる老いの病に黄水仙 【萍漂子】
崖下のハケに明るし黄水仙 【萍漂子】
黄水仙群れ咲く先に保育園 【萍漂子】
兼題 <春 雨>
傘をとじ春雨匂う街の角 【萍漂子】
春雨を遠くに走る終電車 【萍漂子】
春雨やひとり眺める窓の外 【萍漂子】
春雨は点滴のごとわれに降る 【萍漂子】
春雨の滴がつたう玻璃の窓 【萍漂子】
春雨の地に滲み入りて黒き土 【萍漂子】