●歌子選 【1、15、16、33、38、】
1 休耕の畠に一畝黄水仙
休畑のひと畝が色鮮やかに 風に揺れている
のが目に見えるようです。
15 ひとり居て一輪差しに黄水仙
一人の手持無沙汰と寂しさを 庭の水仙が
慰めてくれているようです。
16 崖下の風に揺れてる黄水仙
崖下で風にさらされながらも、けなげに咲いている
水仙。状況がどうあろうと環境がどうあろうと
生きている、私は私の命を懸命に生きればいいのだわ
そんなメッセージを感じさせます。
33 薄衣はらりと脱げて黄水仙
うす衣、はらりと。。。。いうことなしの美しい表現ですね
こういう余裕が今の私にはないなあ、素敵でした。
38 春雨やナズナを伸ばす畦の道
ナズナを伸ばす畔の道、これがいたく気に入りました。
ナズナの背丈を伸ばす という意味で使われたのかもしれませんが
畔の道に沿って咲いているナズナの様子が見えて、うまいなあと思いました。
今回は選句したい句が多くて、最後まで●付け 困りました。
=============================
●歌子作
・