顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第30回 作品

 皆さま、大変 お待たせしました。
 
第30回の作品発表いたします。あっという間の投稿日でしたね。
 
一か月の間にも、お互いにいろいろな出来事がありますね。
 
でも、こうして作品を通して、ここでお会いできることを、今回も
 
とてもうれしく思っています。
 
 では、今回も5句選で、29日までにお送りください。
 
(転記ミスなどないかどうか、点検してみていただけるとありがたいです。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あじさいや物干しの下萌え出づる

2 早々と灯して篭る梅雨入り雨 
  
3 油気の皿押しやりて冷奴 

4 はやる気を押えてそっと冷奴

5 紫陽花や雨を慕おて色づける

あじさいや花の宇宙に水の粒

7 紫陽花や読経の声と阿弥陀仏 
 
8 紫陽花も虹も華麗な雨上がり

9 階の上より招く四ひらかな

10 まる皿に鋭き角の冷奴 

11 梅雨空やため息ひとつ二つほど
 
12 悔しさもさらりと忘れ冷奴

13 紫陽花や恋占いにふけりけり 

14 青稲や水衣着る梅雨寒に 

15 冷奴ひとつが箸の意にならず 

16 なにいろに咲くやアジサイ固つぼみ

17 紫陽花の媚とたわむる傘ひとつ
 
18 海人の光る滴に風薫る

19 梅雨空にただ悠然と鯉の群れ

20 走り梅雨なすびの苗に命水 

21 梅雨晴れの少し汗ばむ草むしり

22 湯上がりの網戸の風や冷奴 

23 君去りて淋しき居間に挿す紫陽花

24 糠雨に濡れて紫陽花七変化 
 
25 雨を乞う紫陽花見つめ曇り空

26 一村を染めて暮れ行く梅雨夕焼

27 ひややっこガラスの器笹青し
 
28 鎌倉に濡れて鮮たや額の花 
 
29 自転車の灯火眩しき梅雨の闇

30 いっせいに白妙並ぶ梅雨の晴れ 

31 梅雨空に心は晴れて家路かな

32 割り箸に身をゆだねたる冷奴

33 手作りの講釈多き冷奴 

34 冷や奴踊っているよ鍋の中
 
35 満員の電車の中や梅雨湿り 

36 屋久島の友の便りに梅雨嵐

37 婚活を終えて燕は巣作りを

38 早々に梅雨入り願う怠け者
 
39 会話なく音ことさらに冷奴

40 夫と飲むアイスコーヒー甘めにす

41 逝くひとの那蘇名はマリヤ聖五月

42 池の端は釣りの波紋や花菖蒲

43 喉の道つるんと流れ冷奴

44 病室の小さき空に風薫る
 
45 田植え跡飲んでないのに千鳥足

46 茄子の花何事もなく咲く日常

47 花桐や薄紫は母の色 

48 どちらかといえば大好き冷奴 
 
49 バーベキュー終えてみあげる初夏の月