番号 作品 1 赤き月こぞつて仰ぐ地球の子 2 蝕進む月影妖と赤銅に 3 浮子にらみ当たり知らせる月揺れる 4 相輪の孤高の影や古都の月 5 ガスタンク囲む家々後の月 6 月を待つ雨雲去りて岩れんげ 7 赤い月待ちわぶ顔の並びおり 8 月を見ぬ日々が続きて沈思かな…

花に浮かれた４月、５月。休みが何日も続き、あちこちと出歩き、 体も財布もかなり疲れ気味の連休明けです。 さて、第７７回４月のネット句会の選句も済みましたが、編集が遅れ 遅れになりましたが、なんとか選評も送り届けることができてうれしく思います。…

風葉さん選 １ ３ １１ １４ １６ １７ 1 春星や賢治を乗せて夜汽車行く 3 川底の魚影さがして夏近し 11 春の星予報は空を当てにせず 14 川沿いにおとり鮎の字夏近し 16 夏近し大胆柄の裾揺れて 17 ポケットに片道切符旅のどか ★★ 風葉さんの作品 9 懐かしき…

羽林さん選 ３、７、９、１３、２０、２２ 3 川底の魚影さがして夏近し 7 写真立て又一つ増え春の星 9 懐かしき文読む余韻春の星 13 子供らの石蹴りの跡夏近し 20 夏近しどら焼きが付く昼喫茶 22 水面にもこぼれ落ちたる春の星 ★★羽林さんの作品 8 初恋を抱…

法被衣さん選 （32、 19、 7、 1、 5、 13） 32 産声や窓にふうわり春の雪 ふうわり窓の雪がなんともいい感じ。 19 のどけしや胸にくぐもる鳩の声 くぐもるとあの鳩の声がぴったり重なります。 7 写真立て又一つ増え春の星 うれしい写真なのか悲しい写真なの…

牛朗さん選【１、３,１２、２２、２９、３２】 １、春星や賢治をを乗せて夜汽車行く 銀河鉄道ですね。 ３、川底の魚影さがして夏近し 橋の上から覗いてる人見受けます。 １２、吊り橋の揺れに戯る長閑かな 先週体験してしてきました。 ２２、水面にもこぼれ…

つゆきさん選【３，６，１４，１７，２８，３２】 3 川底の魚影さがして夏近し 季語は「夏近し」。能動的な動作に共感しました。 6 目をこらし三つ四つ五つ春の星 季語は「春の星」。主観的な星の数。天空には既に星のきらめきが。 14 川沿いにおとり鮎の字…

しらぶるさん選 【6,11,13,14,25,32】 6 目をこらし三つ四つ五つ春の星 11 春の星予報は空を当てにせず 13 子供らの石蹴りの跡夏近し 14 川沿いにおとり鮎の字夏近し 25 白飯の炊ける匂いや長閑なり 32 産声や窓にふうわり春の雪 ★★しらぶるさんの作品 21 せ…

投稿の仕方 ①投稿・選句とも 宛先はkarakoro575@yahoo.co.jp 2019年8月現在は haikude575@yahoo.co.jp 宛てお送りください ②投稿はメールで、件名に「○月の句」と書き 本文に作品ごとに作者名をつけてください。 いろはにほへとちりぬるを 【まるこ】 ③ 投稿…

羽林さん選 【１、５、９、１２、１４、２２】 1 そっと踏む音が響いて薄氷 5 卒業は歩く間に終りけり 9 初燕空の青さを切り裂いて 12 南洋の汐香みやげに燕来る 14 堀の水風をうつしてつばめ来る 22 水温む母子の笑みのやはらかき ●羽林さんの作品 2 茅葺き…

風葉さん選 【１，６，９，１４，２１，２７】 ん 説明句が多いね 1 そっと踏む音が響いて薄氷 6 舌縺れ亭主関白卒業す 9 初燕空の青さを切り裂いて ん 「切り裂いて」 が説明 なんかしたい 14 堀の水風をうつしてつばめ来る 今回、私の天です。季節感がとて…

法被衣さん選【２５、１７、７、１６、１８、１３】 25 初恋を青空に投げ卒業す 卒業とともに初恋も卒業。青春のけっこうあっけらかん とした心理をうまく捉えています。 17 十字切るつばめ懺悔の祈りかな つばめは虫という命を糧にする事を懺悔しているの…

祥雲さん選 【８、９、１４、１５、２５、２７】 ８ 音読の賢治詩集や土恋し 「賢治詩集」を黙読でなく「音読」とし、「土恋し」と 結ばれたところが詩情豊かで良いと思います。 ９ 初燕空の青さを切り裂いて 「初燕」の特徴が巧く表現されていて良いと思い…

道草さん選 ２、８、１２、１７、２２、２７ 2 茅葺きの茶屋に梅見の客となる 8 音読の賢治詩集や土恋し 12 南洋の汐香みやげに燕来る 17 十字切るつばめ懺悔の祈りかな 22 水温む母子の笑みのやはらかき 27 片思ひ告げられぬまま卒業す ●道草さんの作品 1 …

秋春さん選 （8,10,20,23,24,26,30,32） 8 お下がりの服より団栗こぼれ落ち クリーニングに出すと高上がりです。 処分の意味があるおさがりにクリーニング代は払いません（笑） お母さんはそのまま渡したのでしょうね。 もらった方も微笑ましかったのではな…

このたび、力石を研究されている方から、 ブログのほうにも、私のほうにも、たびたび メールをいただき、祥雲さん、牛朗さん、道草さん 風葉さんより、俳句掲載の承諾の連絡をいただき ましたので、その旨をご連絡したのですが、俳句 掲載の承諾だけではなく…

法被衣選さん【18、1、12、11、3、23】 １８ 原爆忌はだしのゲンを腑に深く 自由閲覧禁止というこわい話もありました。 １ 蜩や手酌してをり旅の宿 一人旅でしょうか、時間はたっぷりありますね。 そんな感覚で盗作です。 蜩や手酌に遊ぶ旅の宿 １２ 夏休み…

牛 祥 葉 法 １ 蜩や手酌してをり旅の宿 【道草】 道 歌 羽 ２ かなかなを鎮魂と聴く夕べかな 【祥雲】 法 ３ ひぐらしに負けてはおれぬ子等の声 【しらぶる】 歌 し 羽 ４ かなかなの声に送られ下山道 【牛朗】 道 祥 ５ 蜩の声を下山の合図とす 【羽林】 …

６月１２日 第６７回 ６月の兼題決定http://blogs.yahoo.co.jp/karako06/38214610.html ６月３０日 第６７回 ６月の投稿作品http://blogs.yahoo.co.jp/karako06/38260114.html ６月３０日 牛郎さんからのメールhttp://blogs.yahoo.co.jp/karako06/38260182.h…

先月投稿時、牛郎さんからこんなメールをいただきました。とても胸打つ内容で すでにご存じの方もあるかもしれませんが、小学生俳人のことについて描かれて ありますので、牛郎さんにお断りしてメールを載せることにしました。 ♪♪・・・・♪・・・・・♪♪・・…

●兼題について http://blogs.yahoo.co.jp/karako06/38111036.html ●第66回兼題決定 http://blogs.yahoo.co.jp/karako06/38121905.html ●第66回5月の投稿作品http://blogs.yahoo.co.jp/karako06/38173996.html ●第66回5月の作品と選句＆作者披講http://blogs.…

道草さん選 【４，１１，１４，１７、２２ 】 ４、機械とめいっぷくの畦匂う夏 田仕事で汗をかいて腰掛けて一息ついたら夏の草の匂いが してきたのでしょうか。 そんなことが感じられて夏がくるのでしょうか。 １１、初蝶も畑の主に追われけり 夏を感じさせ…

みなさま、選句到着が遅れています ２７日、今夜が締め切りですが、連休 のため、なにかとお忙しいのではない かとお察しいたします。 全員の選句到着までお待ちしています ので、よろしくお願いします。

３月の兼題担当は、風葉さんでしたが、今回の高点句作者 が、祥雲さん、羽林さん、風葉さんの三人でしたので、三人の方 からよろしくお願いします。 ３月は４句になります。いつもの通り、兼題をコメント欄のほうへ、 まるまるからの兼題【●●】という風に、…

３月２日 今日は、この冬一番の大荒れ、朝から晩まで猛吹雪の一日でした。 そんな中で、朝から車はライトをつけてノロノロ運転。なんでこんな日に外出するのか と、自分を棚に上げて、他の車を眺める私でした。 もう梅や蝋梅、桜まで咲いている地域もあるの…

●平成２５年１月 掲示板 ●１２月の掲示板http://blogs.yahoo.co.jp/karako06/37729335.html ●第６１回の兼題http://blogs.yahoo.co.jp/karako06/37734270.html ●第６１回１２月投稿作品一覧http://blogs.yahoo.co.jp/karako06/37792111.html ●第６１回選句＆…

しらぶるさん選 【1,5,16,21,23】 １ あかぎれの母を手伝い大根干す ５ 湯たんぽや腰曲げた母支度する １６ 年越しの蕎麦はゆたりと湯気の立つ ２１ 一とせの肥えたる孫に初湯かな ２３ 元旦に馴れぬ正座の家族かな ♪♪・・・・♪・・・・・♪♪・・・・♪・・・…

１２月に入って、いい天気の日が続いておりますが、皆様お元気でしょうか。 また私ごとですが、先日、函館在住の長男（４０歳）が心室細動を起こして 倒れ、現在もまだ集中治療室におります。幸い奇跡的に意識を取り戻し たものの、激しい不整脈が一日数回起…

11月の兼題は、法被衣さんと道草さんになっていますので、よろしくお願いします。 ●法被衣さんから 「早生蜜柑（わせみかん） 」 一句 ●道草さんから 「木の実 」 一句 ●当季雑詠 一句 法被衣さん、道草さん、兼題ありがとうございました。 では、この兼題で…

10月の句会ではいろいろな「菊」「愁思」があったにも かかわらず、祥雲さんの 鳴き砂を踏みて愁思の浜辺かな 【祥雲】 この句に選が一点集中してしまいましたね。 俳句はたった17文字であらわす詩ということで、余分なものを省いて、 表現するわけですが、…