顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子選 第31回

●歌子選 【2,12,15,43、58】
 
 
 2手の窪にほうたる囲み跼り
    メルヘン画をみているようですね
  
12瓶の汗ぬぐいて独り麦酒飲む
  一人居のなんとも言えない思いが、瓶の汗ぬぐう・・で
  ぐっと浮き彫りにされていますね。
  
15父の日や遠き記憶の肩車
   父を思い出して、甘酸っぱく切ない想いになりました。
 

43かや張りのかやが重たし童なり
  そうそう、かやはりは子供には重かったですが、姉妹みんなで
  協力し合って蚊帳つりをするのは、楽しい思い出ですね。
 

58父の日や墓前にタバコ二本かな 
  晩年になって喘息になった母のために、ヘビースモーカだった父は
  きっぱりとタバコをやめたのですが、 仏教徒の姉は(両親も私も
  キリスト教徒)、「かあさん  ごめんね。」と言いながら、「はい、とうさん」
  といって煙草を一本供えるんですよ。キリスト教徒には、そういう供え物の
  慣習がないので、仏教のそういうならわしには 何か温かいものを感じます。 
 
 
 
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●歌子作
3その話じっくりしませうまず麦酒       【歌子】
 16オカリナのどこからとなく蛍の夜    【歌子】
 29片陰に心地よき風貰ひけり       【歌子】
 42甚平の子縄文跡の野を駈けり     【歌子】
 56野の花が似合うておりぬ蚊遣置き   【歌子】
 69父の日やどうも似合わぬ白い薔薇   【歌子】