顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲選 第32回

祥雲選【12、14、19、22、31、46】
 
12.人待てば浜昼顔に浪の音
 
   浜辺で人を待つ作者の心情が巧く表現されている秀句です。
   
14.夕立の去って賑わう夜店かな
    
   夕立と夜店は季重なりだが、夕立後の涼しい夜店が人出で
   賑わっている様子が浮かび、好きな句です。
 
19.夕立や水玉光る釈迦の糸
  
   「釈迦の糸」は芥川龍之介の「地獄篇」の釈迦が垂らす蜘蛛の糸を想起しました。
   井全体に溜まった水玉が光る蜘蛛の糸はとても素敵で、詩情溢れる好きな句です。
   
22.夕立や虹を残して急ぎ足
   夕立と虹は季重なりだが、夏の夕方の自然現象の美しい変化を巧みに
   詠んだ句で、好きです。
   
 
31.林ごと空に沸き立つ蝉時雨
 「林ごと空に沸き立つ」という表現に大いに共感できます。
 
 
46.おおおおと孫は叫びぬ祭山車  
 
   祭山車を初めて見たお孫さんの驚嘆ぶりが「おおおおと」の擬音語に
   巧く表現されています。

   
 
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祥雲作
 
42 逸る気を抑えて担ぐ神輿かな     【祥雲】
 
16 人声を一気に消して白雨かな     【祥雲】
 
29 夕蝉の合唱に向き合掌す       【祥雲】
 
3 昼顔の淡き残像線路脇         【祥雲】