萍 牛
1 群生の昼顔揺れて甲羅干し 【島ちゃん】
2 ブラウスも昼顔も透け目をそらす 【J次郎2】
島
3 昼顔の淡き残像線路脇 【祥雲】
3 昼顔の淡き残像線路脇 【祥雲】
カ 島
4 昼顔や天を仰ぎて広がりぬ 【道草】
風
5 昼顔に言い訳しつつ出勤す 【法被衣】
6 昼顔の花を追いしは日も暮れて 【かたつむり】
7 浜寺に昼顔咲きぬ百八つ 【歌子】
6 昼顔の花を追いしは日も暮れて 【かたつむり】
7 浜寺に昼顔咲きぬ百八つ 【歌子】
8 つつましく路傍を飾る昼顔よ 【しらぶる】
9 昼顔や映画のシーン甦る 【風智】
道
10 昼顔や暑い砂地に咲いてをり 【かんな】
朝 道 か
11 昼顔のカーテン涼し母の窓 【真珠牛郎】
祥 道 萍 歌
12 人待てば浜昼顔に浪の音 【朝戸風】
12 人待てば浜昼顔に浪の音 【朝戸風】
次
13 植え込みに咲く昼顔は疎まれて【萍漂子】
祥 朝 法 次 道 歌
14 夕立の去って賑わう夜店かな 【島ちゃん】
歌
15 夕立に逃げて鎮守は黙したり 【J次郎2】
法 歌
16 人声を一気に消して白雨かな 【祥雲】
島 か
17 夕立や庭の花にも色つける 【道草】
18 夕立の音強まりて戸を閉めり 【法被衣】
祥
19 夕立や水玉光る釈迦の糸 【かたつむり】
し 牛
20 夕立ちてカーシャンプーする夫なり 【歌子】
20 夕立ちてカーシャンプーする夫なり 【歌子】
21 夕立の激甚という爪痕 【しらぶる】
祥 カ 萍 牛 か
22 夕立や虹を残して急ぎ足 【風智】
し
23 夕立の気配に気づき走る猫 【かんな】
法 島
24 夕立をごくごく飲んでモグラ穴 【真珠牛郎】
25 相傘の夕立ちに結ぶ縁かな 【朝戸風】
26 夕立ちの激しき雨は汝れの裡 【萍漂子】
牛
28 蝉羽化す土七年の色も無く 【J次郎2】
29 夕蝉の合唱に向き合掌す 【祥雲】
祥 朝 カ 萍 島 歌
31 林ごと空に湧き立つ蝉時雨 【法被衣】
風
33 蝉が鳴く子はしがみつきびーと泣く 【歌子】
次 道
34 蝉止んで一瞬杜の化石かな 【しらぶる】
し
35 ぽたぽたと雨に打たれて落ちる蝉 【風智】
風
36 みどり児の泣き声のよう蝉時雨 【かんな】
37 うらめしや言わんばかりの蝉のカラ 【真珠牛郎】
38 ひと声に黙のつぶてと蝉転ぶ 【朝戸風】
朝 法 次
39 釣り終えて竿納めんと蝉時雨 【萍漂子】
40 最終日祭太鼓に汗か飛ぶ 【島ちゃん】
41 手探りに結びなおせて夏祭り 【J次郎2】
風 歌
42 逸る気を抑えて担ぐ神輿かな 【祥雲】
島 か
43 お祭りや父の横笛重なりぬ 【道草】
朝 次 萍 牛
44 祭りの夜人垣越しのうなじかな 【法被衣】
道 か
45 遠き日の祭り太鼓の懐かしさ 【かたつむり】
祥 し 法 次 カ
46 おおおおと孫は叫びぬ祭山車 【歌子】
47 町内の祭り囃子や笑み集う 【しらぶる】
萍
48 ほろ酔ひで祭囃子を子守唄 【風智】
風 牛
49 祭りの日暮れて行くのを待ちわびて 【かんな】
し
50 鱧祭り四条河原の辻廻し 【真珠牛郎】
法 カ
51 社森とぎれとぎれの祭笛 【朝戸風】
し
52 心地よき母の背中で夏祭り 【萍漂子】
風
53 浪の音浜昼顔の子守唄 【島ちゃん】