●朝戸風選 【11, 14, 30, 31, 39, 44】
11.昼顔のカーテン涼し母の窓
昼顔と母刀自との対比が良いとおもいます。
14.夕立の去って賑わう夜店かな
ひと雨あったあとの夜店の灯の輝き、
浴衣の娘の下駄の音も聞こえてきます。
30.麦わらの先に父いる蝉しぐれ
麦わら・・・先に父いるの意が、ちと不明
31.林ごと空に湧き立つ蝉時雨
蝉の大合唱・・・林ごと、湧き立つ、でよく
表現されていると思います。
39.釣り終えて竿納めんと蝉時雨
涼しげな渓谷、釣り竿、蝉しぐれが、かえって
静寂さをますようで、よいと思います。
44.祭りの夜人垣越しのうなじかな
その人を遠くからさがしていました。
ドラマチックですね。
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朝戸風作
51 社森とぎれとぎれの祭笛 【朝戸風】
12 人待てば浜昼顔に浪の音 【朝戸風】
38 ひと声に黙のつぶてと蝉転ぶ 【朝戸風】
25 相傘の夕立ちに結ぶ縁かな 【朝戸風】