顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

J次郎2さん選 第36回

●J次郎2選
J次郎2選句【11 13 14 16 34 40】
 
11 新聞と午睡におちる小春かな
    8 小春日やいつかうたた寝針仕事 とどちらを選ぶか迷いました
  同じような光景なのですが、新聞のほうが身近に感じられて・・・
 
13 小春日を抱えたままの夜具温し
  抱えるのは夜具、のはずですが、それを小春日と変えたところをとりました。
  ただ、最後の「温し」は、ちょっと説明のつけ過ぎ、かな?と
 
14 母子して栗の渋取る夕べかな
  暖かい家庭が目に見えるようです。
 
16 縄文の裔とうそぶき栗を食む
  次から次へと栗ばかり食べて、叱られている誰か、を想像してしまいました。
  言い訳に縄文を持ってくるなんて、さらに叱られそうで笑いました。
 
34 七五三龍馬みたいと胸を張り
    五歳の男の子の晴れ姿がよくあらわれています。
  
40 枯れ枝や夜は着飾るLED
  そのままではありますが、現代的な風景、ということで
 
 
気になった句。
 
1 小春日の深き眠りの子豚かな
 
小春日和に子豚の取り合わせ。これはびっくり、です。
うーん。情景がなかなか浮かびにくいのですが・・
(畜産農家の句なのか、ペットの豚なのか、判断がつきかねて)
 
15 一礼をして下山する栗拾い
 
山への感謝が現れていて、共感するのですが・・・
失礼な言い方をすると、なにかの標語みたいなイメージが先立ってしまいました。
 
 
 
30 庭隈に日暮れとどめて石蕗の花
 
ツワブキの花をそれと知らずにおりました。
(花屋さんに行ってツワブキの花を見てまいりました)
たしかに、その黄色い花の色は
宵闇迫るなかにも、はっきりと見えそうです。
 
 
 
♪・・・・・♪・・・・・・♪……♪・・・・・♪・・・・・・・♪ 
 
 
J次郎2さんの作品
 
庇にて猫の伸びする小春かな【J次郎】
 
旬なれど孫の嫌がる栗おこわ【J次郎】
 
オリオンの見下ろす路地や訃を伝う【J次郎】