④J次郎さん選【5 15 16 21 25 28】
5 滝落ちて泡吹き飛んで渦が巻き
三代将軍実朝の和歌「寄する浪、割れて
砕けて裂けて散るかも」を彷彿させますね。
15 追山の勢い水かな声高く
祭りのにぎやかさが伝わります。
祭りのにぎやかさが伝わります。
16 荷車で西瓜二玉届きけり
いったい、いつの時代のことだろう、と思って
いったい、いつの時代のことだろう、と思って
しまいますが宅配便で届いた田舎の便り、と
読み替えるとおもしろく感じます。
21 竹ザルに一泊どまりかぶと虫
その先は、虫かごなのか空に帰るのか、
その先は、虫かごなのか空に帰るのか、
想像がふくらみます。
25 包丁の刃先深々冷奴
深々、が冷に素直に繋がっているのに
深々、が冷に素直に繋がっているのに
好感をもちます。
28 悩みなど無しや海月の舞ひ軽し
実は、くらげの句をひとつも選句できない
実は、くらげの句をひとつも選句できない
ところでした。
実際の海月を間近に見たことがなく、食べ
物としてしかわかっていないのでどう表現
してよいのかわからず、J次郎は観念的な
句しかできませんでした。
この句が実景なのかどうかもわかりません。
実景ではなく観念的であったとしても ああ、
このようなのだろうなあ・・と共感する句として
選句いたしました。 ほんとうは、実際の海の
中の海月を詠んだ句を選びたかったのですが
想像がおよびませんでした。
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●J次郎さんの7月の作品
かぜなみにただようくらげのにほんかい【J次郎】
百尋の滝の衣の舞う谷間 【J次郎】
あれだけの花が昼寝すハス田かな 【J次郎】
百尋の滝の衣の舞う谷間 【J次郎】
あれだけの花が昼寝すハス田かな 【J次郎】