顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

④J次郎さん選  第44回

④J次郎さん選【5 15 16 21 25 28】
 
 

 
 5 滝落ちて泡吹き飛んで渦が巻き
 
    三代将軍実朝の和歌「寄する浪、割れて
 
    砕けて裂けて散るかも」を彷彿させますね。
 
 
 
 
15 追山の勢い水かな声高く
 
    祭りのにぎやかさが伝わります。
 
 
 
 
16 荷車で西瓜二玉届きけり
 
    いったい、いつの時代のことだろう、と思って
 
    しまいますが宅配便で届いた田舎の便り、と
 
    読み替えるとおもしろく感じます。
 
 
 
 
21 竹ザルに一泊どまりかぶと虫
 
    その先は、虫かごなのか空に帰るのか、
 
    想像がふくらみます。
 
 
 
 
25 包丁の刃先深々冷奴
 
    深々、が冷に素直に繋がっているのに
 
    好感をもちます。
 
 
 
 
 
28 悩みなど無しや海月の舞ひ軽し
 
    実は、くらげの句をひとつも選句できない
 
    ところでした。

    実際の海月を間近に見たことがなく、食べ
 
    物としてしかわかっていないのでどう表現
 
    してよいのかわからず、J次郎は観念的な
 
    句しかできませんでした。

    この句が実景なのかどうかもわかりません。

    実景ではなく観念的であったとしても ああ、
 
    このようなのだろうなあ・・と共感する句として

    選句いたしました。 ほんとうは、実際の海の
 
    中の海月を詠んだ句を選びたかったのですが
 
    想像がおよびませんでした。
 
 
 
 
 
 
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●J次郎さんの7月の作品
 
 
 
かぜなみにただようくらげのにほんかい【J次郎】
 
百尋の滝の衣の舞う谷間         【J次郎】
 
あれだけの花が昼寝すハス田かな   【J次郎】