⑤法被衣さん選 【１１．３３．１６．２１．１４． ８】
11 歩み来て万ほどのキス滝しぶき
汗を拭き拭き滝までやっとこさたどり着き、
滝の冷たいしぶきのキスで祝福された様子
がユーモラスに表現されていると思います。
33 ねえくらげ時はどっちに流れるの
子供のような語り口、それでいて大人の
悩みがあるような。
口語体ならではの俳句でしょうか。
16 荷車で西瓜二玉届きけり
何の変哲も無い日常が鮮やかに表現
されているように感じられました。
「荷車」がのんびりしててとてもよいです。
21 竹ザルに一泊どまりかぶと虫
かぶと虫が迷い込んだのでしょうか、
虫かごの代わりに、急遽ザルの登場が楽しいです。
一泊どまりが重なり？
そこで盗作。
竹ザルに一夜の宿やかぶと虫
14 あれだけの花が昼寝すハス田かな
暑い昼間はハスの花は閉じてましたっけ？
いずれにしても花が昼寝とは面白い表現
だと思いました。
触発句
蓮池の花華花の昼寝かな
8 奥山の滝しぶき浴び生き返る
11と重なりますが滝にたどり着くのに山道を
登ってきたのか、深い谷筋に降り立ったのか、
その労苦が冷たい滝しぶきで生き返った様子
でしょうか。しぶき浴びが言い過ぎになるような
気もいたしましたがどうでしょう。
その他気になった句
31 地につかぬ海月に似たり娘かな
これは蝸牛さん？地と海月の組み合わせは？。
そこで盗作
ゆうゆうと海月の如く我が娘
6 滝の音で聞こえなかったわもう一度
共感できます。
この光景も詠みたかったんですが断念。
そこで盗作
滝の前聞こえないよと手で会話
23 夏草の刈りて巣の蜂向かふなり
向かふなりが少々わかりづらいのかも
知れません。
さっそく盗作
夏草を刈りて巣の蜂向かひ来る
刺されないように・・・。
35 言ひ訳はのらりくらりと海月かな
わずか一文字の違いで姿が変わるのも
俳句の楽しみと思います。
言ひ訳はのらりくらりの海月かな
言ひ訳にのらりくらりの海月かな
言ひ訳やのらりくらりの海月かな
34 うつし世を漂う我も海月かな
上記と同じように順番でも姿が変わるのが
また俳句の深さだと思います。
うつし世に我も漂う海月かな
以上、人の「句」をあれこれ言うのもなんですが「苦」に
せんといて下さいませ。法被衣
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● 法被衣さんの7月の作品
波の間に命ゆらゆら水くらげ【法被衣】
滝つぼや涼吹き出せる龍の声【法被衣】
ナイアガラ虹の橋遣る水の壁【法被衣】
滝つぼや涼吹き出せる龍の声【法被衣】
ナイアガラ虹の橋遣る水の壁【法被衣】
