顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

8月第45回 投稿作品

番号    作品
 

1 母を待つ幼児あやす残暑かな

2 遍路行く煩悩落つる残暑かな

3 秋暑し冷やしそうめんスルスルと

4 日に照りて残暑見舞いのまぶしさや

5 荷を送る歴史と残暑残す街

6 真昼には両面焼きの残暑かな 

7 帯きゅっと着物で通す残暑かな

8 東京の残暑かきわけ家路かな

9 旧友の消息届く残暑かな 

10 野焼する肌に塩ふく残暑かな

11 秋暑し「1Q84」三巻目

12 虫喰いの野菜を捨てて残暑かな

13 押印の横に向いたる残暑かな

14 夕映えを浴びて家路や赤とんぼ

15 赤とんぼ西の入り日に手かざす

16 赤トンボ花の終わった庭に咲く
 
17 赤とんぼ地蔵は頭貸しおりて 

18 人は言う仏を背負う赤とんぼ

19 腰伸ばし空を見よやとアカトンボ

20 年輪を刻む切り株赤とんぼ 

21 決勝の球児の側に赤とんぼ

22 赤とんぼ木々と語ればまだ若き

23 後を見ず駅舎を出れば赤蜻蛉 

24 川風や歩いてみよう赤とんぼ

25 赤とんぼ風と遊んで宙がえり 

26 赤蜻蛉見る間に夜のすぐに来て

27 撫子や百分の一ジオトープ 

28 撫子や脱原発の声あげよ

29 撫子や君はふわりと微笑んで 

30  なでしこの噂知らずや端に咲く

31 撫子のおごらぬ影や風通る

32 撫子や群がり咲いて娘と居たり

33 なでしこやあの日の母が居るような 
 
34 撫子の揺れて川面に風の見ゆ 

35 撫子の蹴りの一撃功を成す 

36 なでしこの目立たぬように低くあり

37 撫子や老いの繰り言きいてをり

38 撫子や人には言へぬこともあり

39 撫子や忘却の日々母の声 

40 人の世のえにししみじみ桃啜る

41 真夜中に鳴く声沁みる秋の蝉

42 ポップコーン降りるしかない観覧車  
 
43 ひぐらしや夕日に染まる杉林 
 
44 にがうりは恋のお味と笑いけり

45 澱む気の動き始めて三時草 

46 盆の月人立つてゐる駅の端

47 朝顔や工場の窓日よけかな 

48 稲雀相撲部屋真似朝稽古

49 原発の本に囲まれ盆休み 

50 淋しさを告ぐる術なし鰯雲

51 津軽焼残暑の窯に焼かれをり
 
 
 
 
 
お待たせしました。
 
8月 第45回の作品がそろいました。
 
今回は6句選として、月末(8月31日)までに、
 
選句した作品番号(なるべく選評も添えて)お送りください。
 
送り先はいつものごとく karakoro575@yahoo.co.jp
 
送るときは、メールの件名に、「まる子選」というように、だれからの
 
選句メールか、一目でわかるように件名を書いてください。