顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第48回 祥雲さん選

祥雲さん選【6、31、32、33】
 
 6 寒月や遠くて近き放射能

   寒月と放射能の取り合わせが巧いと思います。

   原発とは遠い我が地の狭山茶放射能の影響が

   出ているので、「遠くて近き」は共感できます。  
  
 
   
31 外套に孤独を包む家路かな

   「孤独を包む」のは黒い厚地の外套でしょうか。

   白コートなら幸せ包む感じですが、外套とした

   ところが孤独感が増しています。
 
   
            
32 子や孫に残す原発もがり笛

   私は最後には「冬ざるる」にしたのですが、最初は「もがり笛」

   を発想していたので、共感の選です。原発を子孫に残す悲痛な

   心の叫びを上手く表現されています。

 

33 落ち葉にぞ濾され澄みゆく雨滴かな

   強調の「ぞ」が効いています。落ち葉の大切さに深い思いを

   寄せるしみじみとした感慨の句で、好きです。

    
 
 
 
♪♪・・・・♪・・・・・♪♪・・・・♪・・・・・・♪・・・・・・・♪……♪・♪・・・・・・・♪……♪
 
 
祥雲さんの作品
 
 
10 原発の竜骨無残冬ざるる      【祥雲】
 
22 陰干しの母の形見のコートかな   【祥雲】
 
34吹き溜まる落ち葉見つめてピエロ泣く【祥雲】