顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

法被衣さん (第52回)

⑧法被衣さん選【19、31、7、1、11、26】

19 大揺れの海中林の若布かな

海中林ということばが気になりましたがこのシーンの描写は
海の中に連れて行ってくれました。
 
 
31 休校の庭に群れゐるつくしんぼう

生徒のいない校舎。原因は過疎なのか放射能汚染なのか。
廃校ではない事を祈ります。
 
 
7 春一番洗たく竿を倒しけり

竿の倒れる音が聴こえてきました。
ただ描写になっている感もなきにしもあらず・・・。
 
 
1 春一番駅の銀輪皆倒れ

この光景もよく目にします。
これも描写されているのですがどこかインパクトが欲しい感じ。
駅の描写は必要なのかなと思いました。
春一番居並ぶ銀輪倒れ伏す
 
 
11 青の中隊列成して鳥帰る

遠い空の中、V字飛行をしているのでしょうか、
青の中がいいですね。
 
 
26 朝ご飯陽にきらきらと若布汁

朝陽を通しての透き通るような若布の描写。
または椀の味噌汁が朝陽を反射させていたのでしょうか。
若布ならば前者をとりたいなあ。

 
 
 
 
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法被衣さんの作品
 
 
9.春一番屋根吹き飛ぶのショーをみる【法被衣】
 
18.やはらかき雨降る日がな鳥帰る【法被衣】    
 
27.酢のものの若布や海のエメラルド【法被衣】 
 
37.つくしんぼ仲良く見上ぐ土手の空【法被衣】     
 
46.卒業を迎え居並ぶ命かな【法被衣】  
     
55.長閑や何もせぬ日の平和かな【法被衣】