顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん選

祥雲さん選 【8、15、18、24】
 
 8 夫亡くも手籠明るい早生みかん
   手籠に一杯盛られた早生みかんを眺めていると悲しみを
   忘れさせてくれるような明るさだなあという意でしょうか。
   強く生き抜こうという意志を感じる良句です。
 
15 静かさや林の縁に木の実落つ
  
   同感です。ぱらぱらと木の実が落ちてくると静かさが
   一層引き立ってくるものです。自然に溶け込んで一体
   になった感じがする良句です。
 
18 幾千の祈りたれたる大銀杏
   幾千の銀杏の実が祈るように垂れているのでしょうか。
   しかも大銀杏。長崎の浦上天主堂を想像させる敬虔な
   句に仕上がっています。
 
24 洋館の朝日に陰る蔦紅葉
   洋館の蔦紅葉を逆光で眺めている風情が絵のようです。
   最近洋館の銀杏黄葉を同じような景として体感しまし
   たので、共感の選です。
 
 
 
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祥雲さんの作品
 
耕して天に至るや櫁柑山 【祥雲】

目を閉じてふるさと想う木の実雨 【祥雲】

孕みたる蟷螂しかと瓦礫行く 【祥雲】