顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第61回 歌子選

歌子選  【2,17,119,21,20】
 
 
2 冬涛も打たれる巖もあるがまま
  荒れ狂う波も、打たれる岩もあるがまま
  何かはっと胸をつかれる。冬涛と岩のことを詠んでいるのだが
  人の世のいろいろな関わりのことが含まれているようで、全て
  は摂理の中にあることと、達観したなんともいえない無常感み
  たいなものを感じた。
 

17神棚ゆ降ろして渡すお年玉
  生かされてあることも、沢山のものが溢れるほどに与えられて
  いることも、全て神様の恵みによるものであることをこういう恭
  しい姿勢が、教えてくれます。昔、子どもだったころをおもいだし
  ました。  貧しいのに豊かでした。
  
    
  
19参道に薄紫の淑気満つ 
   淑気に色があるわけではないのに、薄紫の淑気という
   表現で、ぱーっと景が浮かびました。

   
20憎まれず古希迎えたり去年今年   
   憎まれることなく・・・・・・・・といいきる自信のかげには
   周囲から愛されてここまで来れた、という深い感謝があるのです。
   それにしても、古希とは、人生長いようであっという間ですね。
   
 
21一とせの肥えたる孫に初湯かな
   まるまると太った赤ちゃんと、なんとも幸せな
   家庭の絵柄が目に浮かびます。       
   
 
 
 ♪♪・・・・♪・・・・・♪♪・・・・♪・・・・・・♪・・・・・・・♪……♪・♪・・・・・・・♪……♪
 
 
歌子の作品
 
 
8 雪やみてゆらりと泳ぐ池の鯉    【歌子】
15 からみつく雑事振り切り初句会  【歌子】
24 書初めや福の一文字太かりし  【歌子】