歌子選 【2,17,119,21,20】
2 冬涛も打たれる巖もあるがまま
荒れ狂う波も、打たれる岩もあるがまま
何かはっと胸をつかれる。冬涛と岩のことを詠んでいるのだが
人の世のいろいろな関わりのことが含まれているようで、全て
何かはっと胸をつかれる。冬涛と岩のことを詠んでいるのだが
人の世のいろいろな関わりのことが含まれているようで、全て
は摂理の中にあることと、達観したなんともいえない無常感み
たいなものを感じた。
17神棚ゆ降ろして渡すお年玉
生かされてあることも、沢山のものが溢れるほどに与えられて
いることも、全て神様の恵みによるものであることをこういう恭
いることも、全て神様の恵みによるものであることをこういう恭
しい姿勢が、教えてくれます。昔、子どもだったころをおもいだし
ました。 貧しいのに豊かでした。
19参道に薄紫の淑気満つ
淑気に色があるわけではないのに、薄紫の淑気という
表現で、ぱーっと景が浮かびました。
表現で、ぱーっと景が浮かびました。
20憎まれず古希迎えたり去年今年
憎まれることなく・・・・・・・・といいきる自信のかげには
周囲から愛されてここまで来れた、という深い感謝があるのです。
それにしても、古希とは、人生長いようであっという間ですね。
21一とせの肥えたる孫に初湯かな
まるまると太った赤ちゃんと、なんとも幸せな
家庭の絵柄が目に浮かびます。
家庭の絵柄が目に浮かびます。
♪♪・・・・♪・・・・・♪♪・・・・♪・・・・・・♪・・・・・・・♪……♪・♪・・・・・・・♪……♪
歌子の作品
8 雪やみてゆらりと泳ぐ池の鯉 【歌子】
15 からみつく雑事振り切り初句会 【歌子】
24 書初めや福の一文字太かりし 【歌子】